【通信講座】 小説「広がり」 講評
(作者より)
今回の小説はヘンリー・ジェイムズを意識した心理小説で、死を題材にしました。特に、追いつめられた人間はどんな行動を取るのか、見えていた景色はレンズによってどのような広がりを見せているのか、その通りに仕上がっているか、そこを評価していただきたいのです。
この二点についてアドバイスいただきたいと思います。
翻訳心理小説のパスティーシュとして完璧に近い。
その空気も今や北東からの強風と鳴って昼も夜も吹きすさび
エルシーは、オリーブ色のどっしたした枕を二つ重ねて作ったクッションの上にトレイを置いた。
誤字、誤変換を見つけると、かわいげがあってかえってほっとする。
おしむらくは
パスティーシュ以上の(達成された「二点」以上の)価値が
この習作には見いだせず
賞などで作者の才能にむくいることもできない。
その手腕を
個性的な作者だけの作品で生かしてほしい。
何者?
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