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【小説の書き方 96】

全身倦怠のかたまりとなって、あるときは
色恋の俗悪な慨きに身をまかせ、正しきものとともにあっては
あるいは正しく、汚れたもののうちにあっては、これまた汚らわしく、
おのがかよわき肉体もて、なし得れば、
人間の邪悪のすべてに堪えねばならぬ。

オーデン『小説家』

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