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小説の書き方

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【通信講座】 小説「バーマリモ」 講評

【通信講座】 小説「バーマリモ」 講評

抑制のきいた、おだやかな文体は
おさない子供に語りかけるようで
そのゆったりとしたリズムが心地よくないこともない。

 

人物造形が表面的で
全員、常識的で良識円満ないい人たち
でしかない。
特に「マリモちゃん」は男である必然性もなく
必死に魅力を伝えようとしているが
まったく成功していない。
なぜ語り手と「晴彦」が好意を持つのか理解できない。
というより
その好意が、小説で表現する価値のある

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