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2022年6月の記事一覧
【通信講座】 小説「今年は父の七回忌だった」 講評
(作者より)
これはエッセイで小説とはいいがたい気もするのですが……提出させていただきます
アドバイスいただけるのならば「文章の牽引力」、つまりとりあえず最後まで読んでいただける力が欲しいので、そこをご指導いただけますれば幸いです
よくまとまったエッセイで
「文章の牽引力」というより、なんらかの魅力があるというより
安全運転で、定型を守り、傷がないことで
ストレスなく最後まで読ませる。
ベスト
【通信講座】 小説「反戦歌」 講評
抑制がきいた
きわめて淡い、水彩の小品。
語り手のあやうい潔癖さ、離人症めいた
冷酷なまでに即物的な描写が一種の個性になっている。
マチエールの存在感とキャンバスの平面性があからさまな静物画のようで
ひとつひとつの事物、行動はなんらかの象徴であるのか
理解しようとするたびに突き放され、語り手と同じ孤独を味わわされる。
ねらって書けたのか
偶然の産物か
よく分からない。
タイトルは石川淳『マルスの歌