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2018年12月の記事一覧
【小説の書き方 13】
たしかLUNA SEAの真矢が
GACKTから聞いたと言っていましたが
「曲は『くせ』で、作曲は『くせ』をつけること」
だそうです。
文章も似ていませんか。
同じ単語、表現を繰り返しつかうのも「口ぐせ」と考えれば
それほど気にならなくなります。
【小説の書き方 12】
町田康がどこかに書いてましたが
作家のソウルは水溶性で
毛筆、万年筆、ボールペン、鉛筆の順でソウルが文章に溶け
パソコンだと執筆中に宿るソウルはほぼゼロ。
しかし完全にゼロではないので
手書きの1000倍のソウルで文字を刻まねばなりません。
【小説の書き方 11】
部分にしか関われないのが「仕事」で、
全体を操作するのが「遊び」だという意味のことを
澁澤龍彦が書いていました。
一理あると思います。
物語という小宇宙の創造者である我々は、
究極の遊びをたのしむのです。
【小説の書き方 10】
「犬が人間にかみつくのではニュースにならない。人間が犬にかみつけばニュースになる。ぼくら小説家は、いつも犬が人間にかみつくことに、かみついているわけだ。」(三島由紀夫『ぼくはオブジェになりたい』)
ただの正論はつまらない。
想像力を爆発させよう。
【小説の書き方 9】
作品の長さは
原稿用紙で換算します。
私はWordの
20×20(原稿用紙)ではじめ
30×35に設定を変えて読み返します。
前者は分量を把握するのによく、後者は読みやすいからです。
原稿用紙1枚を音読するのに
ちょうど1分かかるらしい。
【小説の書き方 8】
「オノマトペをつかうと文章が低俗になる」と言った人がいました。
跫然
コツコツ
いずれも足音がするさま。
奇怪なオノマトペによって「耳がいい」などと評価され、また自認するのは
笑止だと思います。
近代短歌、俳句はこの弊があったようです。
【小説の書き方 7】
「改行するな」
という指導をされた人の話を聞いたことがあります。
「むずかしい」のが小説だとの考えから
「読みづらい」ほうがいいという意味だったようです。
ドストエフスキーやプルーストのように、「読みづらい」のが個性・スタイルの作家もいますが…
【小説の書き方 5】
マンガ、アニメ、映画といったメディアもあるのに
なぜ、小説なのか。
太宰治はこう書いています。
「……文芸が無ければ、この世の中は、すきまだらけです。文芸は、その不公平な空洞を、水が低きに流れるように自然に充溢させて行くのです。」(「惜別」)
【小説の書き方 4】
書きはじめたら、書き終えましょう。自信がなくなったときに1人で読み返すと
中断したくなるので、がまんしたほうがいいです。
誰かに読んでもらい、「これでいい」「このままでいい」と
認められればまた自信が持てます。
私が、その誰かをつとめます。
【小説の書き方 3】
特別な資質、才能など
まったく必要ありません。
たとえば、これくらいカジュアルに、テキトーに書けます。
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【小説の書き方 2】
森鴎外『寒山拾得』の「水が来た。」
というフレーズを
三島由紀夫は絶讚しています。
私は「それくらいオレでも書ける」と思いました。
実際、「バスが来た。」などと
簡単に書けました。
誰でも鴎外になれます。
名文など、そんなものです。