見出し画像

農地の集積が必要なワケ

国は、2023年までに担い手に全農地面積の8割を集積するという目標を掲げています。

そもそも何のために農地を集積してるのか。

日本の田んぼや畑は、海外に比べ地形的なことや歴史的な背景もあって狭く分散しています。
そのため、機械化が進みにくく、ほ場の移動に大きな労力と時間を要しています。
これは農家の担い手不足の時代にあっては大きなデメリットになっています。

昨今は、ICT導入による省力化や効率化、大規模な機械導入を進める農家さんが増えてきました。

こうしたことから、バラバラに所有・管理されている農地を集積し、営農しやすい環境を次世代へ受け継いでいく取り組みを進めています。


◼️日本農業新聞|農地集積8割目標 妥当性の検証が必要だ


ちなみに宮崎市では以下のような状況となっています。

・耕地面積8,320haに対して、
・担い手への集積面積は5,738ha、
・率にして69.0%。


実際に地域の話し合い活動の現場にお邪魔すると、特に若い農家さんから集積・集約を求める声が挙がります。

その理由は、収益の上がりにくい米作りは出来るだけ効率的に行い、収益性の高い営農に時間を使いたいから。

日本の米価の下落が営農に与えている影響はまた別の機会に整理したいと思いますが、持続可能な地域農業のために農地の集積・集約は待ったなしの状況だと感じます。

そのための取り組みがいま着々と各地域で進められています。

いいなと思ったら応援しよう!