新たな担い手にバトンをつなぐ「農地バンク」
正式には「農地中間管理事業」といい、平成25年に制定された「農地中間管理事業の推進に関する法律」 に基づいて始まった取り組み。
この法律の目的は
1 農業経営の規模の拡大
2 耕作の事業に供される農用地の集団化
3 農業への新たに農業経営を営もうとする者の参入促進
4 農用地の利用の効率化及び高度化の促進
5 農業の生産性の向上
この目的を達成するための手段として示されているのが
1 地区内の農地や耕作放棄地を借り受ける
2 必要に応じ、基盤整備等の条件整備を行う
3 借り受けている農地を管理する
4 まとまった形で転貸する
5 その後、集約化を実現する
この手段を実行するためにできた組織が
各都道府県に設置された「農地中間管理機構」|テレビCM|Youtubeサイト
ただ、この取り組み。
以前ご紹介した著者が積極的に制度設計されたようなのですが進捗は今ひとつ。
その理由はこちらのサイトにもあるように、
1 制度そのものが農地の所有者に浸透していない
2 行政の事務手続きが煩わしい
3 長年持ち続けた土地に対する愛着が強く、手離すことに抵抗を感じる
■SMART AGRI
特に、現場で感じるのは3つ目だなぁと思う。個人の大切な財産だもの。
ご先祖様から受け継いだものを自分の代で・・・。
と考えるのは普通の反応だと思います。
その気持ちを重々汲み取ったうえで、
昔も今も共に支え合って成立している集落の暮らしを思い。
未来のために良い方向を探っていくプロセスが大切だなぁと思う。
せっかく良い制度が用意されているのだから、
丁寧に伝えていく努力をし続けていこうと思います。
■参考資料|農林水産省HP
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/kikou/attach/pdf/kikou_ichran-26.pdf
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?