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FLOW Festival 19 / ヨーロッパ随一のオシャレフェスはフィンランドにあった!

暑くて8月の終わりは夏の終わりではもうなくなってしまいましたね、こちらベルリンも30度を超す暑さで夏が続いております。
ただフェスシーズンとなるとこれはいよいよ終わりに近づいてきました。はたしてあと何個いけるでしょうか。

さて8月は3つのフェスに参加しました。その内の一つはフィンランド、ヘルシンキで開催された、フローフェスティバルです。北欧の夏フェスは初めて行きましたが、グラスト、フジと続いた疲れも癒されるほどの快適なフェスティバルでした。ではその模様をご覧ください。

このフェスについて

フローフェスティバル / FLOW FESTIVAL

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フィンランド、ヘルシンキで開催される音楽と芸術のフェスティバル。ヘルシンキのダウンタウンからすぐの港沿いにある発電所周辺を使って開催される都市型フェスです。フローフェスは毎年国際的なアーティストだけでなく地元フィンランドのアーティストもかなりラインナップされています。また音楽だけでなくシネマや、アートスペースなども設けられています。ヘルシンキの人にとってもフローフェスの認知度は高いようで、泊まったホステルのスタッフの人にフローフェスに行くと言うと「いいね!行き方知ってる?教えてあげるわ!」と親切に教えてくれました。

開催時期
2019年 8月9日-11日(例年8月前半の週末3日間)

フェスの歴史
フィンランドの音楽プロデューサーTuomas Kallioとヘルシンキを拠点とする音楽グループ Nuspirit Helsinki らによって立ち上げられました。主催者の目標はフィンランドミュージックとヘルシンキシーンに新しいものを提供することでした。2004年に1回目が開催されてからフローフェスは毎年8月前半に開催されています。2019年の今年で16回目を数えました。

音楽ジャンル
ロック、エレクトロ、クラブサウンド、R&B、ソウル、ジャズなどジャンルは様々です。各ステージによってジャンルの傾向はあります。また地元フィンランドアーティストが半分くらい出演することもあり、国際色と地元色のバランスがいいですね。
2019年のラインナップはこのような感じです。
ヘッドライナーは"SOLANGE"(CARDI B キャンセルにより), "TAME IMPALA", "THE CURE" でした。

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チケット購入
僕は7月末の開催ギリギリにチケットを取ったため、
3日券 215€ でした。ご覧のように2日券、1日券も売っています。

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購入すると確認メールとともにE-Ticketが届きます。こちらを見せて会場でリストバンドと交換することになります。

現在すでに、2020年のスーパーアーリーバード(超早割)売ってます。3日券175€(19年8月時点)です。
オフィシャルチケットページ

開催場所

ヘルシンキ都心の港沿いにある、Parrukatu  という場所が会場です。敷地自体は大きくはありませんが、会場は同じ場所に立つ発電所を背にステージが並び、北欧らしく設営やライティングがとても綺麗で、背景の発電所ともマッチして写真映えするポイントが沢山あります。

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現地到着から会場周辺まで

飛行機でヘルシンキ、ヴァンター空港に到着したら、鉄道で中心部まで移動するのが安くて便利です。I線とP線がヘルシンキ中央駅まで行きます。所要時間は大体30分ちょっとで、金額5.5€程でした。
こちらに詳しく載っています。

次に会場までの行き方ですが、ヘルシンキ中央駅から出発すると、選択肢としてはバスか地下鉄になります。

オフィシャルサイト行き方

地下鉄の駅だとSörnäs (Sörnäinen)  Kalasatama metro station のどちらかが最寄駅になります。この2つは隣の駅で、中央駅からだと地下鉄M1またはM2で行けます。3つ目か4つ目の駅なので方角だけ気にしておけば、行き先を気にしなくても大丈夫です。どちらも駅から歩いて10分くらいはかかりますが、行きは手前のSörnäs駅で降りた方が早いです。

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出口を出て右手の坂を下っていけば会場です。

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逆に帰りに地下鉄を利用する場合は Kalasatama metro stationが便利です。というのも夜になると会場東側(レッドアリーナ裏)に出口専用ゲートがオープンするからで、そのゲートから出ると、Kalasatama metro stationは目の前です。

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地下鉄は深夜1時近くまで走っているので、ヘッドライナーを見た後でも乗って帰れます。詳しい時刻表はGoogleMapで確認してください。最後まで残る人はナイトバスが走っていますし、30分くらいかけてよければ気分転換に歩いて帰ることもできなくはないですよ。僕も最終日は歩いて帰りました。油断は禁物ですがヘルシンキの街はとても安全な方だと思います。

バスの場合は中央駅から出発する55番が会場の目の前まで行きます。停留所は "Suvilahti"というところでしたが、今回その停留所をなぜか停まらず、次の停留所まで行ってしまいました。(まぁよくあることです)

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バス、トラム、地下鉄などは同じヘルシンキ交通(HSL)の管轄なので同じチケットで移動ができます。ゾーンごとに値段が変わりますが中央駅と会場までは同じゾーン(ABゾーン)なので2,80€でした(2019年現在)。ヘルシンキは駅でも改札がないので切符は持っているだけで大丈夫です。購入方法は駅の券売機か後述するアプリを使って購入します。

フェス情報の必需品

公式APP
やはり公式アプリはダウンロードしておきましょう。主にタイムテーブルやアーティスト紹介なんかを確認してました。他にフードブースの説明も載ってるので何食べるかもアプリ見て考えられます。フードはご丁寧に価格表まで載ってましたよ。ちなみに会場エリアは大きくないので、Appのマップはあまり使わなかったですね。それと他フェスと違い、このアプリUIが凝ってました。

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HSLのAPP
ヘルシンキ交通機関、HSLのアプリです。必須ではないですが1日券や3日券などを買っておけばケータイを持ってるだけで切符いらずです。購入はクレジットカードを登録してこのアプリ上で買います。

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リストバンド交換

リストバンドの交換場所は入口ゲート沿いを歩いてすぐのところにあります。ここは特に迷うこともないと思います。

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また、チケット購入後のメールで届いたE-TicketをプリントせずともQRコードを携帯から見せれば問題なく交換してもらえました。

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会場(ステージ)の様子

ステージもさることながらタイトルに書いた通り、とにかくまぁおしゃれです。まず設営が綺麗で洒落ている。夜のライティングなんかも綺麗ですし、水道の蛇口さえちゃんとしてます笑。そして人も洒落てる(マリメッコ強し)。

ヘルシンキの都会的でありながら楽な感じがすごくこのフェスの色を作っていると思います。

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見てください、給水所にミントやバジルなんかが生えてます。これを積んで水筒にどーぞってことですけど、のっけから北欧の風が吹いてます。いやー洒落てるわ。

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どーでもいいかもしれないですが、トイレの蛇口がちゃんとしたやつ!細かいとこまでしっかりしてます。

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こちらがメインステージ。

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2番目に大きいレッドアリーナ。

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奥のテントがブラックテント、形はほぼレッドマーキーです。

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360度客席に囲まれバルーンが頭上に乗っかってる不思議なステージ、ノルディアグローブバルーン。小さいのでよく入場制限がかかっちゃいます。ジャズや地元フィンランド系、エレクトロなどが多く、結構行く機会がありました。

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屋内ステージのアザーサウンド。アーティストによって着席だったりもします。

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ヘルシンキっ子はスタイル良くてお洒落な人が多いです。

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夜になるとライティングが灯り、一層綺麗になりますよ。

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そしてさすがフィンランド!とにかくマリメッコトート持ってる人が沢山いました。生活感が出てて、マリメッコはおしゃれじゃなくて生活の一部ってとこがとてもいい感じ出してます。

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個人的ベストパフォーマー

M (MINJA KOSKI)
地元フィンランドのシンガーで、エレクトロなフォークソングが多かったです。もちろんフィンランド語で歌っていましたが、The北欧的な雰囲気が、あー北欧フェス来たなーって実感しました。

SOLANGE
金曜日のヘッドライナーソランジュ、カーディBの出演キャンセルからの代役でしたが、始まる前の期待感から独特のステージを使った演出まで終始凄かったです。ただ最後の5分まさかの無音フィナーレ。これは主催側の判断で深夜0時を超えて音を出してはいけないみたいな街とのルールがあっての措置らしいのですが、他のステージはOKでなぜメインステージだけダメだったのか笑。とにかく最後が一番印象に残ってしまいました。

JAAKKO EINO KALEVI
こちらもフィンランドのシンガー。小規模ステージでしたが、入場制限がかかるくらい人は来てましたね。

ALMA
現在最も勢いがあるであろうフィンランドのポップスター、アルマ。今年のグラストでもちらっと見ましたがフローではメインステージを埋めて、堂々たる凱旋でした。おんなじ髪色のアルマーもちらほらいました。

YVES TUMOR
名門レーベル WARPからリリースのアルバムも高評価なイヴ・トゥーモア。ステージでは後ろからのライティングで、細身のシルエットの中歌う様は、なんとなく懐かしのロックスター然してて最近はあまり見ないタイプだなと思いながら新鮮に感じてました。

THEO PARRISH
DJブースにはセオ・パリッシュも来てました。他にもニーナ・クラヴィッツも来てたり、フローはクラブミュージックの方も力入れてブッキングしてるみたいです。

ROBYN
さて今年のフローのハイライトはロビンの、"Dancing On My Own”での大合唱でしょう。ぼくはロビンをイマイチ知らなかったですが、だからこそ、北欧の歌姫の人気の凄さを肌で体感しました。いやーステージ後ろまで歌ってる大合唱なんてなかなか見れるものじゃないです。

MODESELEKTOR
よかったですね。2番目に大きなレッドアリーナでドイツ然とした音で、ゴリゴリ攻めてました。ちなみにPVはエストニアで知ったラッパー、トミー・キャッシュとのコラボ。

FATHER JOHN MISTY
好きなんですけどフジロックで見たステージがイマイチだったのであまり期待してませんでした、が、今回良かったです。いつもこうやってちゃんと歌ってくれればいいのに笑。

PHAROAH SANDERS QUARTET
ジャズ界のレジェンドということで勉強させてもらいました。最初登場した時は吹けるのか??と心配する足取りでしたが、ステージでは文字通り息を吹き返したようになり、後半はコール&レスポンスまで入れちゃってノリノリ、最後はもちろん拍手喝采でした。

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THE CURE
今年はキュアーを3回見ました。40周年なので、どこのフェスもキュアーを招待してましたからね。つまり僕の19年はグラスト、フジそしてフローとキュアーのツアーと共にあったと言っても過言ではありません笑。しかしフジも含めて超長丁場の夏フェスツアーの中、セットリストも比較的長いのに、ロバート・スミスは声がつぶれないであの高い声が出るって本当にすごいと思います。

気候について

8月初旬ですが気温は20度を少し超えるくらいなので、とても過ごしやすいです。さすが北欧ですね。その代わり夜はそれなりに冷えます。日が落ちると10度台になるので長袖は持って行きましょう。それと今回は若干雨が降ったので、雨対策も頭に入れておいた方がいいと思います。会場はテントステージもありますが、ほとんどオープンスペースなのでポンチョ、ウインドブレーカーなどは準備しておいた方がいいです。ちなみに傘とミニチェアの持ち込みはNGでした。

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お金について

他の北欧諸国と違い、フィンランドの通貨はユーロです。他のヨーロッパ諸国にも行く場合は便利ですね。物価は北欧プライスでカフェやスーパーなどの価格は若干高めの印象です。とはいっても他の北欧諸国よりはまだリーズナブルだとは思います。

また、会場ではクレジットカードがどのお店でも使えたので現金に余裕がなくても心配はいらないかと思います。ちなみにVISA, MASTERを使用できますが、AMEX, JCBは確認していないのでわかりません。

食事について

狭い会場ですが、フードは沢山出店しており、種類も和洋中一通り揃っていました。前述の公式アプリから出店位置やメニューの値段まで表示してくれていました。

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インターネット

会場では無料Wifiスペースがありました。Wifiマークのある場所で繋がるのでみんな待ち合わせ場所のように使っていました。

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ヘルシンキの街では、カフェなどで無料Wifiが当然のようにあり速度もいいです。スターバックスはあまりありませんが、北欧チェーンのこのESPRESSO HOUSEが沢山あります。無料Wifiだけでなく、コンセントも沢山見かけましたよ。

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泊まるところ

こちらも安いところを見つけるのはちょっと難しそうです。ホステルも中々の価格でした。場所は前述の通り、会場近くでなくても街中に泊まっても問題なく夜帰れます。ヘルシンキの見所は中央駅に集中しているのでそのあたりにホテルも沢山あります。

僕のとったホステルも中央駅近くで綺麗で快適でしたが価格が1泊70€くらいと平均の倍くらいしましたね。

困ったこと

あまりに気楽に参加できたので、困ったことを見つけるのが大変です。ひとつ言うならば北欧プライスであるということでしょうか。ただ驚くほど高いわけではありません、他のヨーロッパと比べると若干高いというぐらいです。

ヘルシンキの人は英語を話してくれますし、親切で温和な人が多い印象です。結構ニコニコしている人が多いというのは自分がドイツにいる分よくわかります笑。

最後に

会場までの利便性、天候や足元のすごしやすさ、安全面など、どれをとっても今まで参加したフェスの中で最も快適でした。初めて海外フェスに行く人がいたら、真っ先にオススメしたいのはこのフローフェスです。

きっと快適で涼しい夏を過ごせますよ。

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