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ボードゲーム初心者が、カタンをやるべきではない理由

私の家に初めて遊びにきた人たちは、家のボードゲーム棚を見て、「これは見たことある!やってみたい!」と声高に叫びます。そのゲームがカタンである確率、100%です。
その声を聞くたびに、「ボードゲームをほとんど遊んだことがない人に、カタンは適したゲームではないよなー」と考え、違うゲームを勧めてしまうことがよくあります。
実際、カタンを初心者の人とやってみても、いまいち盛り上がりにかけてしまいます…
そこで今回は、カタンを初心者に勧めない自分なりの理由をつらつら書きたいと思います。


カタンとは

正式名称「カタンの開拓者たち」。
自分の領地を広げ、街を発展させていくゲームです。
省略したゲームのルールはこんな感じ

①自分の街の初期配置を決めます。
②サイコロを2個振って、出た目の数に応じて材料がもらえます。
③材料を集めて道や街を作っていきます。
④自分の領地をいっぱい発展させるとポイントがもらえて、10点先に獲得した人の勝ち。

ざっとこんな感じです。
では、初心者がプレイするにあたって障害となるゲームシステムに触れていきましょう。

理由①:プレイ時間が長い

カタンの1回のプレイ時間は約60分です。
初心者がいる場合には、段取りがわかるまで時間がかかるため、基本的に60分以上かかることが多いです。

ボードゲームの中では、60分というのはそんなに長い時間設定ではありません。120分以上かかるゲームもザラにあります。

ただ初心者にとって、慣れないゲームを60分続けるというのは結構な苦痛です。私個人の意見としては、30分以内でサクッと終わるのが、ボドゲ初心者にとっては適正時間だと考えています。

また、ターン制のゲームで、取りうる選択肢も多数存在していることから、1人が1ターンにかかる時間もそれなりにあります。
その間何もできないのもマイナスポイントですかね。
慣れれば1ターンの時間も短くなっていくので問題ないのですが…

理由②:他人を妨害できる

このゲームには「盗賊」という厄介者がいます。

盗賊をこんなにアップで見たの初めてかも…

サイコロで合計7を出した時に、この盗賊を指定した場所に置くことができます。盗賊が置かれた場所からは資源が発生しないため、他人の資源集めを妨害できます。

トレーディングカードゲームにもよくあることですが、他人を妨害していくシステムが多発してしまうことは、初心者にとって優しくないため、そのゲームから離れてしまう原因になりかねません。
自分のやりたいことを思い通りにできる方が、最初は楽しいですからね。

私は、初心者とカタンをする時には盗賊を入れずに、サイコロで7が出た時には、好きな資源を獲得できるようにしたりと、ルールを改変して遊んでいます、

理由③:どうしたら勝てるのかがわかりにくい

ある程度回数を重ねないと、何をしたら勝ちにつながるのかが少しわかりにくいのも特徴です。
個人的には、初めてプレーした時にはわかりやすかったのですが、周りの友人の反応を見ているとわかりにくい一面もあるかもしれません。

特に何の資源を優先して集めればいいのかがわかりにくいですね

羊、麦、レンガ、鉱石、木の5種類

細かい戦略の説明は省きますが、カタンで勝つためには鉱石を優先して集める必要があります。
ここに気がつくことができず、鉱石が全然集まらない状態になってしまうと、マジでポイントが稼げません。
このことに初見で気づける人は、ゲームセンスがある人限定ですね

まとめ

カタンは運の要素と実力のバランスがいいと良く言われていますが、私はそう思いません。
初心者が強い人を倒すことができるゲームではないと考えています。
そのため、私が初心者とカタンをする時には、街の初期位置があまりにもひどかったらアドバイスしますし、盗賊を抜いたりして、ルールをアレンジしています。

もしこれを読んでいるボードゲーマーの方がいましたら、初心者には優しくしてあげましょう。
カタンをきっかけにボードゲームを好きになってもらえるように、これからも初心者と一緒に遊ぶときは、以上のことを意識してカタンをプレイしていきたいと思います。

#ボードゲーム
#カタン