部下が能力発揮しない原因は?
今日は
私の店長としての体験から、
「上司としての在り方が部下の能力を開放する」
というお話を。
私はチェーン店長時代、
スタッフさんたちに
接客指導などはほとんどせず、
「友達や知り合いに『これいいよ!』と
勧めるように、
お客さんにお勧めしてください。
どう話しかけるかなどは、自分なりに
やりやすい方法でやってくださいね」
と常々伝えていました。
そうして、スタッフさんたちの
様子を見ていると、
「こんにちは~」と自然体で
お客さんと会話をはじめるスタッフ。
満面の笑顔で臨機応変に話しかけて、
独自の世界観に
お客さんを引き込むスタッフ。
お客さんが話しかけやすい位置に
さり気なく立って
ゆったり作業をしているように
見せることで、
お客さんから話しかけてくる状況を
うまく作り出すスタッフ。
スタッフさんたちは
それぞれのやり方でお客さんと楽しく
コミュニケーションを取って仲良くなり、
その結果として、チェーンの他店と比べて
飛び抜けた販売実績を出してくれていました。
結果、私のお店の売上は
異常なほど伸び続けました。
当時は私がチェーンの他店を
視察に行くこともありましたが、
楽しそうに働いているスタッフさんを
見かけることはそれほど多くなく、
無表情で淡々と、
店長の顔色を伺いながら
働いているスタッフさんが大半でした。
それはスタッフさんが
原因なのではなく、
チェーンの店長たちが
(全員がそうだったとは言いませんが)
「お店では店長の自分が一番えらい」
「スタッフをいかに自分の思うように動かすか」
という考えで店舗運営をしていることが
主な原因だと私には思えました。
店長のそうした考えや意識を
スタッフさんは敏感に感じ取りますから、
感じ取ったスタッフさんたちは
店長の指示を待って
指示通りに動くことが仕事となり、
指示以外のことを自分から
やろうとはしなくなります。
さらに問題なのは、
店長自身がそのような店舗運営を
していることに気付かず、
知らないうちにスタッフさんの
モチベーションを下げ、
ひいては
売上不振を招いていることでした。
私は店長になる前のスタッフ時代、
そういった店長のもとで
働いていましたので、
「自分が店長になったら、
スタッフさんたちがいきいき
働いてくれるお店を作ろう」
と思っていました。
その後、店長になった私は、
スタッフさんたちに
「店長の私は
スタッフさんたちのサポーター。
役割は店長だけど
偉いわけではないので、
私の顔色を見るようなことはしないで
みんなで楽しく働こう!」
と宣言して、
スタッフさんたちが気持ちよく
働ける環境作りに集中しました。
私が実際にやったことは、
・常に笑顔で朗らかにいる
・時にギャグを飛ばし率先して楽しく働く
・スタッフさんにどんどん話しかける
・それぞれのいいところをどんどんほめる
・ゴミ捨てや掃除など裏方仕事を率先してやる
などの積み重ねでしたが、
こうしたことを継続していくことで
スタッフさんたちも
「この店長は本当に気をつかわなくていいんだ」
と分かってくれたようで、
お客さんとお店のために
楽しく積極的に働いてくれるように
変わっていきました。
そんなある時、
チェーンの営業部長が
私のお店に巡回に来て、
お店の朝礼に参加したあとで
私にこう言いました。
「さっきの朝礼で
スタッフが話し出したときに、
笑顔でただひたすら聞いていた
お前の姿が面白かった。
スタッフがあれだけ意見を
言うのも珍しいし、
他の店長は
あんなにじっと聞かないから」
営業部長を前にして、
いちパートさんが堂々と
意見を言ってくれたことが
私はうれしかったですし、
「上司や本部の顔色を見ずに、
お客さんだけを見て働こう!」
と言い続けてきた私の思いが
伝わっていたのがうれしくて、
「最高のスタッフさんたちと
最高のお店が作れてるなぁ」
とじーんとしたのを覚えています。
社員さんスタッフさんは
「上司の鏡」です。
「社員が動いてくれない」
「社員に思いが伝わらない」
という苦悩は上に立つ方は
多かれ少なかれお持ちだと思いますが、
その原因を社員側に求めても解決せず、
苦悩が続いてしまいます。
「その原因は自分の在り方にあるのかも…」
と振り返っていただくと、
苦悩脱出の糸口が見つかるかもしれません。
もし、今、
やる気のないメンバーがいたとしても、
もともとは「働きたい!」と
集まってくれたメンバーですし、
そのやる気は心のどこかに
残っているはずです。
ぜひその前向きなパワーを
引き出して結集させて、
素晴らしいチームを
作っていただきたいと思います。
ということで、
こちらのYouTube動画では
小阪が
「創造性が発揮されるマニュアルの作り方」
を詳しくお話ししています。
今日の私のお話と合わせて
ぜひご活用ください。
↓↓↓↓↓
https://youtu.be/HhDtN2kJLP0?si=dBXrceWSZHj7LSxi
それではまた次回に。
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