「私、足首が無い」って思ったら、ピラティスチェアを活用しよう
こんばんわ。
先日、ピラティスチェアの増産打ち合わせに、新潟の工場まで行っておりました。
日本では、まだまだマイナーなピラティスチェアですが、足&脚のアライメントや機能を高めるのに、めちゃめちゃ良いツールなんです!!
ボディメイクにおいては、足首をキュッと引き締めたり、脚のラインをキレイに整えるのに最高ですし、スポーツのパフォーマンスの向上から、高齢者の方の転倒予防まで、幅広く活用が出来ます。
トレーナーとして活動をしていると、「私、足首が無いんです」といったお悩み相談を受ける事もあるのですが、ピラティスチェアを活用しながら、継続してエクササイズを行って頂けると、足首がキュッと引き締まって、脚にメリハリが出てくるんですね。
踵の骨の位置がとっても大切
スポーツの現場では、「母趾球に体重を掛けて」といった言葉を耳にする事もありますが、普通に立っている時に、足で最も体重が掛かるのは、踵の骨になります。
そして、この踵の骨の上に「距骨(きょこつ)」という骨がのり、その上に、脛骨と腓骨というスネの骨がのり、更にその上に大腿骨という太ももの骨と骨盤がのっています。
その為、踵の骨がズレると、上にのっている骨もズレていきますので、脚のラインをキレイに整えようと思ったら、踵の骨の位置がとっても大切。
家の土台が傾くと、その上の柱や屋根も傾くのと一緒ですね!
更に言えば、柱が傾けば、その柱を固定していたワイヤーも、引っ張られたり、緩んだりするものが出てきますが、これがバランスの悪い筋肉の状態であり、それによって、ももの外側はパンパンに張っているのに、内ももは弛んでいたりする訳です。
足のアライメントを整えるには
その土台となる足を整えようと思った場合、最も大切なものは何か?というと、骨と骨を繋ぐ靭帯などになります。
しかし、捻挫で靭帯を伸ばしたり、切ったりする方がいる様に、長く歪んだ足でいる方は、靭帯自体が伸びてしまっている方が多く、また悲しいことに靭帯は1度伸ばしてしまうと、自然と元に戻る事は無いんです。
その為、変えられ無い靭帯にアプローチするのではなく、基本的にはエクササイズを通して、感覚刺激を入れたり、筋肉を刺激したり、鍛えたりすることで、足のアライメントを整えます。
ピラティスチェアで足の筋肉を刺激する
少しマニアックになりますが、足の筋肉を大きく分けると、外在筋と内在筋に分けられます。
外在筋:脛骨や腓骨などのスネの部分から筋肉が始まり、足に止まる筋肉のこと。後脛骨筋や腓骨筋、ヒラメ筋など。
内在筋:足の中に両端の付着部がある筋肉。母趾外転筋や母指内転筋など。
外在筋では、腓骨筋や後脛骨筋によるクロスサポートメカニズムといって、足のアライメントを整えながら、足のアーチを引き上げる働きがとっても大切。
そして、内在筋も足のアライメントを整え、アーチを引き上げる上で、とっても大切な役割を果たしますので、この2つがしっかりと機能をすることが足を整える上で重要なんですね。
ピラティスチェアは様々なエクササイズが行えますが、座って行うレッグパンプスというエクササイズは、クロスサポートメカニズムを担う腓骨筋や後脛骨筋をはじめ、ヒラメ筋などを刺激するのに効果的です。
そして、立った状態で行う、スタンディングレッグパンプスというエクササイズは、軸足となって支えている方が、足部の内在筋を活性化させ、パッドを上げ下げしている方の足が、外在筋を活性化してクロスサポートメカニズムの活性化に効果的。
それによって、土台となる足のアライメントが整い、足首がキュッと引き締まりながら、脚全体のラインがキレイになります。
※もちろん、生まれ付き骨が太い方は、骨以上には細くなりませんが。
足や脚の悩みを抱えている方は、いきなり負荷を掛けて筋トレを開始する前に、ぜひピラティスチェアがあるスタジオもお試しくださいませ(もちろん足の評価を行った上でにはなりますが)。
足と脚のお悩み改善に、かなりオススメです!