早食いは良く無い
マリオベースボールのファンキーコング、大概ホームラン。
小林です。
過去の記事はコチラから。
其の一、其のニで食欲や摂食行動の調節メカニズムを記載しました。
では何故食べ過ぎてしまうのか。これらメカニズムのうちどの部分が破綻してしまうのでしょう。
早食い
短期的な食欲調整との関連では「早食い」が挙げられます。
先に述べた様に短期的調整には血糖値が関係しています。
血糖値上昇までは少なくとも20-30分を要すると言われています。
従って20分を下回る早食いを行う事で血糖値上昇や満腹感が生じる前に食べ過ぎてしまいます。
また消化管ホルモンも早期の満腹感を生み出す要因になっています。
消化管ホルモン
早食いは消化管ホルモンの効き目にも影響を及ぼします。
食欲を高めるグレリン血中濃度は、常時前の空腹時が最も高くなっています。
グレリンは求心性迷走神経が※CCKやGLP-1などで活性化されるのを抑える作用を持ちます。
※摂食を抑えるホルモン
早食いの結果、グレリン濃度やその働きが低下する前に、CCKやGLP-1が分泌されます。
グレリン濃度が高い状態でCCKやGLP-1が分泌しますので、摂食を抑える働きが十分に発揮されなくなる可能性も示唆されています。
血糖値の上昇とグレリンの減少を待ちながら、ゆっくり食事を摂ることが、毎回の食事で食べ過ぎてしまうのを防ぐ事に繋がります。
ゆっくり食べましょう、終わり。