
食欲の調整・其のニ
PlayStationの初代みんごる、ボスキャラのアイスマンどう足掻いても勝てない。
小林です。
其の一は↑コチラからチェック。
今回は食欲の調整に関わる他の因子について。
消化管ホルモン
食事を摂取した際は小腸が食物を感知し、コレシストキニンやグルカゴン様ペプチド-1、ペプチドYYなどのホルモンを分泌します。
これらホルモンは消化管の粘膜層に存在する求心性迷走神経繊維の受容体に結合します。
求心性神経を活性化し脳幹、更には腹側被蓋野や視床下部に作用し、摂食を抑制します。
胃から分泌されるホルモン
胃が空になるとそれを感知してグレリンというホルモンが分泌されます。
グレリンは消化管ホルモンとは異なり、求心性迷走神経を抑制し摂食を協力に促します。
其の一・其のニで触れてきた血糖や脂肪酸および消化管ホルモンのによる食欲の調節は短期的な調節(接触開始から数時間後程度)であります。
より長期的に「恒常性維持の摂食」の調整を担っている因子が存在します。
レプチン
脂肪から血液中に分泌されるアディポサイトカインの一種であり、減量で脂肪細胞が小さくなると分泌量が減り、肥満に伴い脂肪細胞が肥大すると分泌量が増えます。
つまり一回一回の食事で変動するのではなく、長期的な体重・体脂肪の変化に応じて変動する因子となります。
視床下部の弓上核に作用し、食欲を低下させる働きを持ちます。
今回はこれにて終了。