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食欲の調整・其の一
目の内側が痒い時、無限に掻きがち。
小林です。
食欲について。
食欲
食欲・摂食行動には2つの側面があります。
「恒常性維持に関わる摂食」
「嗜好性に基づく摂食」
の2つが挙げられます。
前者は体内で不足している栄養やエネルギーを感知し、補う為の摂食です。
後者は「美味しさ」という報酬を得る為の摂食です。
嗜好性に基づく摂食
ヒトが自発的に摂食をする際は、そこに何かしらメリット、すなわち報酬が得られると感じるからであります。
何か行動した結果、予想よりも「良い」と感じた時に脳内の「報酬系」という機構が働きます。
期待値よりも大きな報酬を得られたかどうかは、大脳皮質の前頭前野で判断・認知されます。
予想よりも大きな報酬が得られた際には、情報が中脳の腹側被蓋野に送られ、
※ドーパミン行動性ニューロンが興奮します。
※以降D
Dは側坐核にドーパミンを放出します。
結果、快感が得られると共にその「報酬」を得る事に繋がった行動が強化
すなわち頻度や・量が強化されます。
報酬を得る為に。
結果として過食や必要以上にエネルギーを摂取してしまいます。
恒常性維持に関わる摂食
エネルギー不足を感知し、命を守る仕組みを指します。
この働きにおいて重要な役割を果たしているのは、脳の視床下部に存在する摂食中枢です。
摂食中枢はさまざまな因子を介して、全身のエネルギー状態を感知します。
代表的な因子に血糖と脂肪酸が挙げられます。
摂食中枢はグルコースによって抑制され、脂肪酸によって活性化されます。
空腹時、血糖値が低下すると共に血中脂肪酸濃度が増加する事で中枢が刺激され、摂食行動のスイッチが入ります。
血糖値の過剰な低下を防ぐ事が大切です。
また中枢には接触にストップをかける満腹中枢も存在します。
満腹中枢は血糖により活性化し、脂肪酸によって抑制されます。逆ですね。
終わり。
次回に続く。