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前鋸筋と神経と翼状肩甲骨
こんにちは。今回も前鋸筋を愛をこめてマンテカトゥラしていきましょ。
マンテカトゥラ、マンテカトゥラ
肩甲骨上方回旋(一部下方回旋)、外転の作用を持つ前鋸筋ですが、小胸筋の持つ下方回旋作用と相殺し、肩甲骨外転位にて安定性に働くと前回の記事で説明しました。
未読の方は上記をチェック
肩甲骨が外転位で安定してくれることで、例えば腕立て伏せの際に肩甲骨がつぶれることなくスムーズに動作を行う事が可能になります。
長胸神経
頚椎から生え鎖骨中央の辺りを通り、前鋸筋の表層を辿る神経になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1677204929893-5udPNwLTy6.jpg)
第二肋骨前面で圧迫され神経絞扼が起こりやすいと言われています。
理由については定かではありませんが・・・
第二肋骨部で密着しているわけでもなければ、第二肋骨が突出している訳でもありませんし。
後は第一肋骨と鎖骨間ででの神経絞扼も良く言われます。
長胸神経麻痺が起こると前鋸筋が機能不全になります。
前鋸筋が使えなくなると翼状肩甲骨のリスクが。
翼状肩甲骨
翼状肩甲骨とは背面から見た際に、肩甲骨内側が浮き出る症状になります。
要するに肩甲骨が内旋している状態です。
肩関節を外転させるにも屈曲させるにも肩甲骨の安定性は欠かせません。
ですが翼状になると肩甲骨の安定性が欠けますので腕は上がらなくなります。
そもそも前鋸筋が使えない時点で挙げ辛いですよね。
小胸筋の下方回旋が残ってしまいますので。
腕を挙げる際は外転、屈曲どちらも肩甲骨の上方回旋は必須です。
![](https://assets.st-note.com/img/1677205447818-B1BB4TLszF.jpg)
ハンズオンヒップテスト
前鋸筋が機能しているか確認するテストになります。
手を腰に当てる(前ならえの一番前の様な姿勢)
↓
背面から見た際、肩甲骨内側が浮き出たら陽性
ここで言う陽性とは、機能不全や筋力不足の状態を指します。
一度お試しください。
鍛えるべき筋肉
肩甲骨を胸郭体に対して押し付ける必要がありますよね。浮いてしまっている訳ですから。
前鋸筋は当然ながら鍛えるとして他は、どこを鍛えたら良いでしょうかね。
肩甲下筋を鍛えてあげると良さそうです。
肩甲骨の内側にべっとり付着していますので。
傾向としてあまり使えていないインナーマッスルになりますので、鍛えてあげて損は無さそうです。
おわり。