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🍂信州への旅② 上田へ🍂



戦没画学生慰霊美術館 無言館



第二次世界大戦で没した画学生の慰霊を掲げて作られた美術館。
館主は窪島誠一郎さん。
窪島さんの私設の美術館として知られていますが、亡き画学生への追悼私設のようでもあり、祈りの場所の礼拝堂のようでもあると、私は感じています。



ここに訪れるのは二度目です。
でも、同じ絵を見ても、違ってみえます。
絵を写す心の鏡が変わっているのでしょう。
涙を拭き拭き、絵を鑑賞しました。

「あなたを知らない」
遠い見知らぬ異国くにで死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺のこしたたった一枚の絵だ
あなたの絵は朱い血の色にそまっているがそれは人の身体を流れる血ではなく
あなたが別れた祖国のあのふるさとの夕灼やけ色
あなたの胸をそめている父や母の愛の色だ
どうか恨まないでほしい
どうか咽なかないでほしい
愚かな私たちがあなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に

今ようやく五十年も経ってたどりついたことを
どうか許してほしい
五十年を生きた私たちのだれもが
これまで一度として
あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを

遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻きざまれたかけがえのないあなたの生命の時間だけだ

窪島誠一郎
一九九七・五・二(「無言館」開館の日に)


本館入り口
第二展示館「傷ついた画布のドーム
 オリーブの読書館」

私はオリーブの読書館が大好きです。


美術館の中を写真を撮れないのでお見せできずに残念ですが、
収蔵品はこちらで見ることができます。
ぜひご覧ください。


こちらのnoteもお読みください。



上田城址跡公園


1583年に真田昌幸によって「上田城」が築城されてから、1622年に真田信之が松代に転封されるまでにも、数々の戦がありました。
列強国に挟まれ、二度にわたる強大な徳川軍を退けた上田城。

この城は、よく言えば「知将」、悪く言えば「卑怯もの」と評される真田昌幸による「上杉軍から徳川を守る」という口車に乗せられた家康が真田のために建てた城でした。
ところが、築城後に徳川軍を裏切り上杉側に寝返り、たぬきと呼ばれた家康をも出し抜いた真田昌幸は、さすが…かな。

NHKテレビ放送『真田丸』は見ていないのに、なぜか草刈正雄さんの姿を思い浮かべながら、お城のお濠端を散策しました。


真田石


堀と土塁で囲まれ、虎口(出入口)に石垣を使った簡素な城ですが、第一次、第二次上田合戦で徳川の大軍を撃退し、天下にその名を轟かせました。数ある城郭のなかでも、2度もの実戦経験をもち、輝かしい戦果をあげた城は、全国でも他に例がありません。

しかし、上田城は関ヶ原の合戦後に破却され、藩主であった真田信之公も松代へ移封となりました。その後、小諸から入封した仙石氏により城は再興され、近世後半には松平氏の居城となります。

かつて本丸には櫓門2基、櫓7基がありましたが、現在は櫓3基と櫓門1基を見ることができます。また、園内には石垣や土塁が到る所に残されています。

うえだトリップなびより



フォトスポットと書いてありました!
かつて、上田城からはどんな世界をみていたのでしょうか


真田の六文銭


真田家の家紋といえば六文銭(ろくもんせん)が有名ですが、正確には「六連銭(むつれんせん、ろくれんせん)」または「六紋連銭(ろくもんれんせん)」というそうです。
「真田銭」とも呼ばれているようです。


六連銭(ろくれんせん)

 これは仏教説話の六連銭に由来する家紋です。
仏教の六道、すなわち地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の世界を意味しています。
また、6つの銭は、死人が棺に入れられる際、成仏できるようにと入れられる渡し賃を表した意匠。 この渡し賃は、三途の川を渡るときに必要だとされているのです。
銭六文を死者の棺に入れて六地蔵に供える風習にのっとり不惜身命を唱える武士にとってふさわしい旗印でした。
 東信濃の古代以来の豪族滋野(海野)氏の代表家紋でありその流れをくむとしている真田氏もこれを用いました。



信州のお蕎麦といえば胡桃そば


人気メニューは
胡桃そばに野菜かき揚げ一つ

ボリュームたっぷりのお蕎麦は、都心のお蕎麦屋さんの3倍くらいあります。

胡桃の香ばしいタレに蕎麦つゆを入れていただくお蕎麦は格別です。

かき揚げも大きくて、とてもひとりでは食べきれない量でした。

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真田家所縁の松代と上田を見ることができて、興味深い旅でした。


上田で再会を約束して別れてから、佐久平へ。

そこでレンタカーを返却して、新幹線で帰路につきました。

#無言館
#上田城址公園
#六文銭
#草笛

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