葉山 加地邸〜フランク・ロイド・ライトの高弟 遠藤新建築〜夏の思い出〜はまっこおすすめツアー
ずっと、ずっと気になっていた加地邸の見学をしてきました。
加地邸はフランク・ロイド・ライトの高弟遠藤新氏による
現存して、活用されている数少ない建築の一つです。
最近は「岸辺露伴は動かない」のロケ地としても
有名になっています。
加地邸ツアーの始まり
加地さんのお孫さんから、
8年前に所有権を譲り受けたのは、
不動産とは関係のない、
(株)ヨネヤマという包装資材の会社でした。
売りに出された時、大手ホテルやレストランチェーンが
こぞって手を挙げましたが、外装は保っても、
内装は全く変え、そのまま保存とは考えてなかったのです。
(株)ヨネヤマは川崎に本社にあり、
業務用テイクアウトのパッケージから物流まで扱う会社で、
創業77年の中でいろいろな工夫をして食を支えてきました。
アンティーク家具などが大好きな三代目社長夫妻は
加地邸を大掛かりな修復をして、
かつて「芸術の中に住んでいる」と暗示をかけた家にしようと決心し、
今のように文化事業を手がけることになったのです。
今年の3月から見学会を実施しました。
Otobamiが集客などの運営をすることになりました。
最初はどれほど来てくれるかと思っていたところ、
1500人の枠がすぐにいっぱいになりました。
遠藤新氏の建築
自然、建築、家具、照明
すべてがこの家のために作られたのです。
加地邸は自然と調和しています。
自然を破壊して建物だけが目立つのではなく、
自然の一部としての建物であるのです。
ライトのプレーリーハウスの原点でもあります。
人間もまた自然の一部だと考えています
遠藤新の建築哲学は
「全一なる対象として建築を考える」ということです。
「全一」とは完全に統一していることです。
完全なるものは神の手でのみ作られるものですが、
遠藤新は常に神を仰ぐキリスト者であったと思います。
私の息子二人は自由学園で学びました。
自由学園の講堂、校舎、食堂、体操館、図書館は遠藤新氏の建築です。
私も月1度のお食事当番(270食分を作ります)、
父母会のお仕事などで、学園に足繁く通ううちに
ライトの精神を受け継いだ遠藤新氏の建築に馴染み、
加地邸では懐かしい家に帰ってきたような気持ちにもなりました。
このツアー、1時間半、コーヒーとお菓子付で8,800円です。
この中には修復費用も含まれでいるそうです。
ぜひ一度お出かけください。
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