🎹久元祐子の奏でる典雅なモーツアルト🎹

日本モーツアルト愛好会第525回例会が昨日
東京文化会館小ホールで開催されました。

久元祐子さんが2台のフォルテピアノを弾き比べるという
なんとも贅沢なコンサートでした。

🎵久元祐子さんからのメッセージ

本日は、日本モーツアルト愛好会第525回例会にお招きいただきましてありがとうございます。
今宵の演奏会では2台のフォルテピアノを使って、皆様にモーツアルト作品をお楽しみいただきたいと思います。
幼い頃から神童として鍵盤楽器の見事な演奏を披露したモーツアルト。
彼が活躍した18世紀後半は、チェンバロからフォルテピアノへ、という鍵盤楽器の変遷の時期にあたっていました。
若き日のモーツアルトが絶賛したシュタイン制作のフォルテピアノは、敏感な楽器で、溌剌とした表現を得意としています。
また、ウィーン定住後にモーツアルトが購入したヴァルターはシュタインに比べ、しっとりとした音色と深いバスの響きを持っており、柔らかで繊細な表現を得意としています。
作曲家が愛用した楽器と、そこから生まれた作品は密接な関係を持っています。
今日は2台、それぞれの音色をお楽しみいただきながら、作風の変化をお伝えできましたら幸いです。

プログラムより

🎵オール・モーツアルト・プログラム（ノート執筆　久元祐子）

前半
使用楽器　フォルテピアノ（ヴォルフガング・ズッカーマン制作）
モデル：ヨハン・アンドレス・シュタイン　1788年製

シュタイン　　　　　写真は特別にいただきました

♪ピアノ・ソナタ　ニ長調K.284

今回の演奏ではありませんが、
どんな曲かしら・・・と
気になる方のために
YouTubeからお借りしました。

第1楽章　アレグロ　
1755年ミュンヘンで作曲された6曲のソナタの一つ。
タデーウス・フォン・デュルニッツ男爵の献呈された。
シンフォニックで華やかな雰囲気を持つ作品。

軽やかな美しさがきらりと光る曲です。
疲れた頭の細胞に
酸素が入ってくるのを感じます。

♪「あゝ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲
ハ長調　k.265

1781年から83年頃ウィーンで作曲された。
フランスの歌を題材に、モーツアルトの見事な変奏が繰り広げられる。
通称「きらきら星演奏曲」として知られている。

きらきら星・・
夜空にお星様がきらきらと光り輝いている光景
が広がってきます。

後半
使用楽器　フォルテピアノ（ウルバーノ・ペトロゼッリ制作）
モデル：アントン・ヴァルター　1795年

ヴァルター　　特別にいただいたお写真

♪ ピアノ・ソナタ　イ長調　k.331

1783年、ザルツブルグまたはウィーンで作曲された。
第1楽章に8分の6拍子の優雅な変奏曲を配置し、メヌエット、行進曲へと続く異例のソナタ。トルコの軍楽隊と思わせる第3楽章「トルコ行進曲」は単独で演奏されることも多い。
2014年、このソナタの自筆譜の一部がハンガリーで発見され大きな話題となった。

軽やかなトルコ行進曲です。
ヴァルターのピアノフォルテを
モーツアルトが好んだことが
よくわかります。

心地よいです。

久元さんは自筆譜バージョンを演奏されました。

♪ロンド　イ短調　K.333

第3楽章　1783年リンツまたはウィーンにて作曲。
交響曲《リンツ》など精力的な作曲活動が行われた時期の作品で、充実した内容を持つ。
第3楽章は、ピアノ・コンチェルトの様式を用いながら、ロンド・ソナタ形式で書かれている。

♪ピアノ協奏曲　第20番　ニ短調　K.466より

第2楽章　ロマンツｴ
1785年にウイーンで作曲された。
ピアノ協奏曲の短調作品は2曲しかなく、そのうちの1曲である。

♪ピアノ・ソナタ　k.545

1788年にウイーンで作曲された。
モーツアルトにピアノ・ソナタの中で最も愛奏されてきたポピュラーな作品。


この曲練習された方いらっしゃいますか？
と尋ねると以前は多くの方が手を挙げらましたが、
今は少なくなっているそうです。

モーツアルトのピアノソナタを弾くのは
ほんとに実力のある方
すっぴん美人・・・・
歌曲ほどは人気がないそうな・・・

レクチャーも楽しみでした

アンコール聴き比べ

ピアノ協奏曲第9番　ジュナミ　2楽章　　by ヴァルター

ピアノ協奏曲第9番　ジュナミ　第3楽章　　by シュタイン

こちらの動画はシュタインではありませんが、
モダンピアノより、イメージが近いかもしれませんね。

フォルテピアノとは

現在「フォルテピアノ」と呼ばれる楽器は、1700年頃にフィレンツェにてチェンバロ製作家のバルトロメオ・クリストフォリによって考案された。クリストフォリは1720年代までこの楽器の開発を続けた。現存する3台のクリストフォリの楽器はこの時期のものである。

wikiより

シュタイン

シュタインのフォルテピアノのアクションは、従来の「突き上げ式」に対し「跳ね上げ式」と呼ばれる。「突き上げ式」との最大の違いはハンマー構造体そのものが鍵盤上に載っていることで、ハンマーヘッドは奏者側にくる。奏者が鍵盤を押すとハンマー支点を基準にハンマーヘッドから反対側にあるビークと呼ばれる鳥のくちばし状の突起が鍵盤後方にあるエスケープメント機構にひっかかることによりハンマーが打弦する。ビークはエスケープメントに軽く接しているだけなので、跳ね上がる角度により簡単に外れる構造になっている。なお、下記の構造模型にはエスケープメントから外れたハンマーヘッドを一時的に保持するチェック機構があるが、オリジナルのシュタインのピアノにはこの構造はなく、後日アントン・ワルターにより加えられたものと考えられている。この打鍵方式は、その後ウィーンで19世紀半ばに至るまで広く用いられたところから、今日一般に「ウィーン・アクション」と呼ばれる。ウィーン・アクションはクリストフォリ・アクションよりも簡単な構造を持ち、奏者のタッチに極めて敏感に反応する。エドウィン・リピンによれば、ウィーン式のフォルテピアノの打鍵に必要な力は、モダンピアノの半分、押し続けるのに必要な力は四分の一に過ぎないという（Ripin, 1986）。このことから、ウィーン式のフォルテピアノの演奏には、現代のモダンピアノの名手のような運動能力よりも、微妙なタッチのコントロールが要求される。
シュタインは楽器に使用する木材を極めて過酷な環境にさらす工程をおき、これによって木材に入ったヒビにくさびを打ち込んで埋めた。このことによりシュタイン・ピアノは長い寿命を得ることができ、このことについてはモーツァルトも言及しているほか、今日残存している楽器も複数ある

ワルターはモーツァルトの友人で、シュタインの楽器よりもやや力強い音の楽器を製作した。前述の1777年の手紙に見えるように、モーツァルトはシュタインのピアノを極めて高く評価していたが、本人の所有ピアノはワルターのものであった。シュタインとワルターの楽器は、今日の新しいフォルテピアノの製作におけるモデル楽器として広く利用されている。

wikiより

日本モーツアルト愛好会

わたしたち日本モーツァルト愛好会は、『ツウの方も、ツウでない方も、楽しめる会』をモットーにしています。
モーツァルトは、父レオポルトに宛てた手紙の中で、出来上がった曲について、こう記しています。


『・・あちこちに音楽通だけが満足を覚える箇所もありながら、それでいて、通でない人にも、なぜか知らないながらも、きっと満足するものです・・』


　　そんなモーツァルトの、自らの楽曲に対する思いを、私たち日本モーツァルト愛好会のモットーとし、どんな方でも楽しめる会として活動しています。
また、モーツァルトを通じて、幅広い年代での交流があります。

日本モーツアルト愛好会HPより

モーツアルトの大ファンばかりで
前に走っている車のナンバープレートで曲を連想したり、
好きな作品番号の下駄箱があくまで待っているという強者もいらっしゃいます。

日本にはいくつものモーツアルトファンの会があります。
その中でも日本モーツアルト愛好会は老舗と言えるでしょう。


これからも定例会があるのでぜひいらしてください、

日本モーツァルト愛好会

久元祐子さんのピアノ演奏
特にモーツアルトの曲の演奏は
私を心身ともに癒してくいれます。

まどろんで
眠くなって
うつらうつらしそうで
寝なくて
ほんとに気持ち良いひとときです

夏を乗り切る清涼剤のような
よるでした

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