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松下幸之助「働き方改革」


額に汗して働く姿は尊い。

だがいつまでも額に汗して働くのは知恵のない話である。

それは東海道を、汽車にも乗らず、やはり昔と同じようにテクテク歩いている姿に等しい。

東海道五十三次も徒歩からカゴへ、カゴから汽車へ、そして汽車から飛行機へと、日を追って進みつつある。

それは、日とともに、人の額の汗が少なくなる姿である。

そしてそこに、人間生活の進歩の跡が見られるのではあるまいか。


人より一時間、よけいに働くことは尊い。

努力である。

勤勉である。

だが、今までよりも一時間少なく働いて、今まで以上の成果を上げることも、また尊い。

そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。


それは創意がなくてはできない。

工夫がなくては出来ない。

働くことは尊いが、その働きに工夫が欲しいのである。

創意が欲しいのである。


額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。

怠けろというのではない。

楽をする工夫をしろというのである。

楽々と働いて、なお素晴らしい成果を上げられる働き方を、おたがいにもっと工夫したいといいうのである。

そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。

(参考文献 道をひらく 松下幸之助)

(感想)

最近でも「働き方改革」 はよく言われていますが、この当時から松下さんもおっしゃっていたのですね。
いつの時代も効率の良い働き方改革が求められるということ。
全然話が変わりますが、働き方改革で最近思うのは、定年後のこと。現在42歳ですが、そろそろ定年後楽しめるような趣味を、今から始めたいと考えてます。
どなたか良い趣味があれば教えて下さい!

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