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voice_watanabe
フラット35の金利優遇拡大で中古住宅の価値はどう変わる?
国土交通省が「フラット35」の金利優遇の対象を広げ、一定の基準を満たした中古住宅を購入する人に対して、当初5年間の金利を0.25%引き下げることを決めました。中古住宅の品質をしっかり評価し、安心して購入できる環境を整えるのが狙いのようです。
このニュースを見て、まず思ったのは「中古住宅の価値の考え方が少し変わるかもしれないな」ということです。これまで中古住宅は築年数や立地が重視されがちで、建物の状態をしっかり評価する仕組みはあまり浸透していませんでした。でも、この制度をきっかけに「住宅性能表示制度」を利用するケースが増えれば、「築年数が古くても、きちんと検査・修繕されていれば安心して住める」という考え方が広まるかもしれません。
また、売る側の意識も変わりそうです。これまでは、中古住宅を売る際にわざわざ性能評価を受けるケースは少なかったですが、金利優遇があるなら「検査をしておいたほうが有利」と考える売主も増えるでしょう。そうなれば、中古住宅の情報がもっとクリアになり、買い手も安心して選べる物件が増えていくのではないでしょうか。
とはいえ、実際にこの制度を利用するにはどれくらいの費用や手間がかかるのかも気になるところです。検査費用が高すぎると売主が負担を嫌がるかもしれませんし、買主が検査をする場合もスムーズに進められるのかが課題になりそうです。このあたりの具体的な仕組みが分かれば、より多くの人が利用しやすくなると思います。
今は住宅ローンを組む人の多くが変動金利を選んでいますが、日銀の利上げの影響で固定金利を検討する人も増えそうです。そんな中で、この制度がどれくらい中古住宅市場に影響を与えるのか、今後の動きを注目していきたいですね。