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海老名市の住居手当引き上げに思うこと

神奈川県海老名市が市職員の住居手当を引き上げるというニュースを見て、改めて都市の発展と住宅事情の関係について考えさせられました。特に興味深かったのは、市の発展が逆に市職員の市外流出を招いているという点です。

海老名市は交通の利便性が高く、マンション開発が進み、東京方面へ通勤する人にも人気がある地域です。人口も増加傾向にあり、一見すると好調な都市成長を遂げているように見えます。しかし、その一方で家賃が高騰し、市職員の半数近くが市外に住むようになってしまったというのは、行政としては悩ましい状況でしょう。

住居手当の増額は、市内居住を促すための一つの手段として理解できますが、それだけで解決する問題ではないとも感じます。手当を増やしても、根本的な家賃高騰の問題が解決しない限り、市外へ流れる傾向は続く可能性があります。むしろ、市内に手頃な賃貸住宅を増やす施策や、市職員向けの社宅的な仕組みを検討することも必要ではないでしょうか。

都市が発展することで住みにくくなるというのは皮肉な話ですが、これをどう乗り越えていくかが、今後の自治体の課題になりそうです。

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