若い力で挑む空き家再生
普段から空き家問題に取り組んでいる立場として、武庫川女子大学の「暮らしのラボ」プロジェクトには共感と期待を感じました。古い住宅を学生たちがリノベーションしながら学ぶ取り組みは、まさに今の時代に求められているものだと思いました。空き家の増加が深刻化する中、再利用や活用のモデルケースとして、多くのヒントが詰まっていると感じます。
特に、築50年以上の住宅に学生たちが触れることで、今の住宅とは異なる構造や工法を体感できるのは貴重な経験です。僕たちが空き家を活用する際にも、古い家の持つ魅力や特性を理解することは不可欠。そうした視点を持った若い人材が育つのは、空き家再生に大きく貢献すると思います。
このような実践的なプロジェクトを通して、学生たちが空き家活用のアイデアを豊富に持ち、卒業後にその経験を社会で生かしてくれることを願っています。空き家の問題は一筋縄ではいきませんが、若い世代の新しい発想が今後の解決策に大いに役立つと考えます。