はじめるにあたって

 ブログ的なものを書くのは、ほぼ10年ぶりということになります。以前はmixiでしたが、今回はnoteを選びました。
 現在私の仕事は、中小病院で内科医をしています。あの時なにを考えていたのかという備忘録のような形でこの文章を書いていきたいと思います。ですから読む人がなくとも、文章を書き続けていきたいと思います。
 ただ最初にどのような内容にしようかと思う時、様々な迷いが出てきます。いつまで経っても書き始められないので、一番気がかりなことを、最初に書くことにしました。
 戦後の平和が続いた安定期から(局所では戦争などはありましたが)、徐々に不安定な様相を地球規模で呈してきていると思います。地球規模になってしまったのは、環境問題、パンデミックと地球規模の課題が出てきたためとも言えますが、理由は他にもありそうです。
 私の周囲でも、不確実なことが続くと、おおよそ二つの対立する意見が出てきます。コロナは風邪かインフルエンザか、ワクチンの是非は、4回目はどうするなど、コロナ禍が長引けば長引くほど問題は混迷の様相を呈しています。ストレスに耐えれなくなる人と、そうでない人とでは考え方は違って当然です。そんな中で、何とか折り合いをつけてきたのが、私たちであろうと思います。強力な一極集中で反対分子を潰すか、合議制で決めるか、分断したままにするか、しかし、異なった意見を聞く耳もなく、議論も到底無理となると、対話をしようという気力もなった状態となります。このような分断がアメリカだけでなく、世界でも日本でも、会社などの組織の中でも顔を覗かせるようになりました。
 これまでマイナーな意見だったのが、SNS上で結びつきコミュニティーの中で強化されて行くことが指摘されています。自然に自分も強化されたループにはまり込んでいるのではないかという疑いも出てきます。
 人々はなぜ、共に歩めないのだろうか。人類の多様性ということだろうか。同じ思考にはまり込むと、有事の際に生き残る可能性が低くなるのであえて、ダイバーシティを保つという説もあります。同じ事象を見ても、捉え方は180度違ってくるのは、よいことなのだろうか。そのような問いを繰り返すこの頃です。

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