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事業の大半の問題は値上げをすれば解決する

先日、閑散期にこそ値上げをして少ない顧客の中で売上をつくりブランド価値を維持、さらに高めるというような記事を投稿した。

値上げで改善されることはそれだけではない。昨晩、たまたまアマン東京にいく予定があったので行ってきたのだが、インバウンド需要の高まりもあり今東京のラグジュアリーホテルはコロナ前の4倍ほどになっている。アマン東京もスタンダードで1泊44万といった物凄いプライシングだ。

こうなると顧客もかなりフィルタリングされ、9割は富裕層のインバウンドだったりする為かなり心地よかった。あのよくラグジュアリーホテルに出没する成金みたいな人達がいなくなったのが一因だろう。


事業をしている方は明らかに理不尽なクレームやまとまりの無いよくわからない文章の問い合わせ、店内での酔っ払いの喧嘩などを経験したことはないだろうか。

こういうことがなぜ起きるのか、最近わかってきた気がする。こういうのが起きる場所というのは顧客層が特定されている。平均単価、もしくはそれより安いビジネスにはこういう人達がたかってくる。

田舎のドンキホーテにジャージのヤンキーが屯しているあの現象だ。

わざわざ問題を起こそうなんて考えるような人は高価格帯のビジネスには来ない。だからすごく普通なのだが、普通のことがしっかりできる人たちが高価格帯のビジネスを利用する。

僕はアパレルをしていた時にbeamsの価格帯とDiorの価格帯どちらも経験をした。前者では結構変な問い合わせが来たり、返品なども稀にあった。しかし後者では返品は一度もなければ要点がまとまってわかりやすい問い合わせが多かった。

これはあくまでも一例なのだが、ビジネスの価格帯を変えるだけでも顧客のフィルタリングはできるし、自らの売場やサービス環境を綺麗にできる。

こういう事を理解していれば、値上げを渋るなんて愚策は出てこないのになぁ。

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倉岡利樹(Toshiki Kuraoka)
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