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地方をインバウンドで盛り上げる1つの手段

 京都にはまだまだ知られざる魅力的な場所がいくつもある。そのうちの一つが大原エリア、ここは比叡山の麓に広がる美しい自然と歴史的な寺院が点在するエリアであり、特に「三千院」という寺院があることで有名になっている、静寂な環境の中で日本の古き良き風情を感じられるため、外国人にとても人気だ。私もMATTのお客さんに教えてもらったのだがこの時期の紅葉シーズンは大原が1番ベストなのだという。

 SNSによってひらかれた今はこのように日本人である我々よりも遠くにいる人々の方がローカルな事をよく知っている場合もある。これはとても面白い現象で日本中に数百とある自然美が一度SNSに拡散されることによって世界中から観光客が集まるわけだ。

 地方自治体や政府はこれを最大限に活用したら良いのになぁ...
とつくづく思うのだがやはりそうとはいかないのだ。例えば、京都は典型的なJTO(japanese traditional ojisan)がその地位を維持している。以前、商工会に参加したときだっただろうか私が東京から「地方をインバウンド需要で盛り上げたいんだ」と胸を張ってプレゼンしていると「京都は地方じゃないから!」とか言ってくるおじさんがいたのだ。いやいや地方だろ(笑)って思ったのと同時にやはりこれが京都の現状だ。

 要は古くは戦前戦時中から京都だけは歴史的文化財の保護のために米軍からの空襲を一度も受けなかったり、特別扱いをされてきた、そしてその名残が今にも残っている。京都は伝統を第一に考え、京都に古くから住む住民の意見を中心に京都の古い利権を守ろうとする壁が未だに存在する。
京都は都であり地方ではない、地方創生とかそういう意味でインバウンドや観光客を本気で取り込む必要はないというのが彼らの主張なのだろう。

 私は正直こういうJTOが京都を支配、指揮している限り、、、

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