覆面調査って役に立つの?
【事業再建には、ほめる覆面調査が効果的】
日本は、市場調査、顧客分析への認識度が低いように感じます。
日本は、2015年(平成27年)から人口減少国となりました。
外部環境の人口ボーナス時代が終焉した日本の現状をもっと意識すべきです。
単純に考えれば、前年と同じ取組だければ、人口減少分の売上は落ちることになります。
ターゲットの要望、潜在意識が細かくわかれば、その対処方法を皆で考え、自発的に対応できるようにすることが大切な時代です。
がっちりマンデー!! 2018年6月3日放送(#688)
スゴい会社続々!「僕たち上場しました2018」3社目
◯◯がお店の覆面調査で上場!MS&コンサルティング
株式会社MS&コンサルティング 並木昭憲(なみき・あきのり)社長
https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2018/0603.html
<成功のポイント/工夫>
1)悪いところを多く指摘すると、アルバイトがやる気をなくなって辞めることに気付いたこと
現在のバイトの中心層の大学生、20代は、ゆとり世代と呼ばれ、叱られたり、おしりをたたかれたりするスパルタ教育とは真逆の教育を受けているため、叱られることになれていない特性があります。従来とは違った人種であると考えた対応が必要になっています。
2)「2ストライク(2つほめる)1ボール(もったいないこと)」のレポート比率が調査依頼元の自発性やモチベーションを高めることに気付き商材化したこと
・WEB調査リストに記載するだけで報告書にできる仕組み構築
3)コスト構造が、プロ調査員活用時より安価
・仕入れは、しろうと覆面調査員に支払う「友人と二人分の食事代程度」とのこと。 プロ調査員を使用した場合は、人件費に交通費、会社の経費など、まとまった支払いが必要となります。会社としては管理は大変になりますが、しろうと覆面調査員の方が安い費用で雇える点も新しいビジネスモデル。
4)しろうと調査員なら、イコール顧客なので、リアルな反応をフィードバックしてくれるので解りやすい。
・店長などの現場責任者が喜ぶ傾向あり
<成果>
・昨年2017年10月東証マザーズに上場
・一般消費者の覆面調査で事業化に成功した最初の会社
・顧客は現在1,300社。
・年間21万件の調査を行っていて、その売上げは26億
<岩井コメント>
繁盛するサービス業になるために、人材が重要な要素になります。
①やる気向上 ②スキルアップの2点を常に意識した取組が必要になります。
今回事例にした理由は、がっちりマンデー2018/10/28 (#708 「買収されて儲かっている会社」 )大逆転!買収されてV字回復した儲かり企業(番組3社目)
当テレビメモ術noteでは、#41で分析紹介しています。https://note.com/toshihito_iwai/n/na55fd63cc330
味の民芸フードサービス/サガミホールディングスの買収が成功した最大の理由が、このMS&コンサルティングの覆面調査レポートだったからです。
https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2018/1028.html#b3
顧客の生の声をデータ処理することで、企業業績が向上するパターンを創り上げたことは素晴らしいことだとおもいます。
日本は、2015年(平成27年)から人口減少国となりました。今までの人口が増加する、いわゆる人口ボーナス時代は、市場が拡大していたため、新規参入し、他社に追従することでなんとか食べていけた時代です。
今は、淘汰の時代です。ですから、他社と違ったことを取組み、知ってもらい、共感してもらうことが大切な時代になったのです。
時代のちょっとした変化に敏感になることが、企業業績を伸ばせる人材への第一歩です。ビジネスの世界では、自分では知らないことがどんどん生まれていることに「好奇心」を持ち、行動しないと勝ち残れません。
貴社が不振でも、同業他社が不振とは限りません。貴社のシェアを奪っていると考えたほうが良い時代です。
勝ち残りたいなら、商品力が無いから、経営者や上司に戦略が無いからと他責にするのではなく、番組に出ている企業の真似をして自社流にアレンジする癖をつけることをお勧めします。
祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#65
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