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ノーベル賞を受賞した原点は「ジャマナカ」さんというあだ名

世界に影響を与えるIPS細胞発見の山中教授の原点を知る、人間の可能性の無限さにパワーをもらいました。
知恵は無限大!コロナに負けるな。また、ステイホームになっても、前進あるのみ!

カンブリア宮殿  2017/4/13 #533
"なぜ、""手術下手""な医者が、ノーベル賞をとれたのか?
劇的な「iPS細胞」発見から10年 ""夢の医療""最前線"
(ノーベル賞受賞)京都大学 iPS細胞研究所所長 山中 伸弥
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2017/0413/

<成功のポイント/工夫>
1)外科医をやめ、基礎研究で難病を治す志を固めたこと  

・普通なら30分で完了する手術が、2時間でも終わらない。そしてついたあだ名が「ジャマナカ」だった。「自分は緊張に弱い。自分は医者に向かない」
・長年、肝硬変で病床にあった父が死亡
⇨難病患者を救いたい
⇒1989年(27才)、山中は整形外科医をやめ、難病を治すための研究に取り組むことを決意。大阪市立大学大学院薬理学教室に入学。長い基礎研究の闘いを始める。

2)学者にはビジョンが必要と悟った
31歳、米国グラッドストーン研究所に渡米。研究所長から「学者として成功するためには、ビジョンのV、ワークハードのWが大切。つまり、がむしゃらに働くだけじゃなく、ビジョンがなければいけない」とアドバイスを受けて気づく。

3)2006年IPS細胞発見

4)2010年京都大学にiPS細胞研究所を設立。研究所メンバーが、世界と競争するには、スピードが大切であり協調することが大切であると理念が一致
総工費100億円。
日本の普通の大学では教授ごとに部屋が区切られていて、隣の研究室が何をしているのかわからないが、この施設は、研究成果を素早く共有するための大部屋方式。何よりもこだわるのはやはりスピードだ。
「患者さんはどんどん悪くなっていくわけですから、時間との戦い。今までの研究とは比べものにならないプレッシャーもあります。いかに医療現場に届けるかが研究所全体の目標ですので」(山中)

5)民間企業に共鳴者ができたこと
・武田薬品工業の湘南研究所と2年前(2015)から共同で研究を開始。
 一方の山中教授は、ここまで深く大手と手を組んだ理由を「製薬会社の研究の本拠地に入れていただいてチームを作ってできるということは、ここにあるすべてのリソースにアクセスできるということ。思っていた以上に効率がいい。やってよかったと思います」。
・「健康寿命と平均寿命が今は10年くらい違います。その10年は寝たきりだったり、介護が必要で好きなところに行けなかったりする。僕たちが目指しているのは、それをiPS細胞による再生医療と創薬によって縮めていくことです。ただ医学の基礎研究が一般的な治療になるまでにはだいたい20~30年かかります。この技術を本当の意味で医学に持っていくことです。ノーベル医学・生理学賞なんですね。自分たちは生理学賞として受賞したという印象があります。そこで終わりたくない。医学にしたいという思いが非常に強いです」

<岩井コメント>
山中さんは、アメリカの研究機関から34才で帰国しましたが、アメリカの研究機関なら専門の職員が世話をしてくれていた実験用マウスの餌やりから掃除まで、全てが山中さんの仕事になりました。雑務に追われ、すでにテーマと決めていた細胞の初期化の研究は一向に進まず、一時期、山中教授は鬱状態にまでなってしまったそうです。

この雑務を家内制手工業のように自分たちで行う日本の基礎研究開発体制は、国際競争の点から大きな問題点です。
研究を加速するために、
①資金提供者と成果発生時の回収方法
②実作業を安価で行う共通組織設立(民間企業参入で)が必要だと考えます。

・マラソンに参加して、iPS研究へ寄付を呼びかけないと資金が集まらなかった。しかし、日本では、欧米に比べて圧倒的に学術研究に「寄付」が集まらない。山中はそんな文化を変える取組もしている。

うつ状態になった山中教授を元気づけたのが、クローン羊・ドリーの誕生だったそうです。成長した羊の一部の細胞から羊丸ごとのクローンを作れるという事実が、iPS細胞も夢ではないと確信させたそうです。
そして、ビジョン(志)を再認識したことで、より一層強い志ができました。

大きな困難を超えるには、「志」が必要であることを改めて感じました。

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