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【解決法】自社商品の市場領域以外への新商品の開発

1.事例紹介

今回は、自社商品の市場領域以外への新商品の開発の事例を、ご紹介します。

2.注意すべきこと

自社商品の市場領域以外への新商品開発を検討する場合には、まずは顧客の狙いの把握から、自社の保有している技術で、新商品の開発ができるのかどうかの判断が必要です。

3.状況

ある顧客より、新商品開発の依頼を頂きました。それは、自社商品の要求特性と比較して、レベルがかなり高く、自社として初めての事業領域への商品開発でした。

顧客にヒアリングをしたところ、狙いは商品のサイズダウンでした。
そのために商品としては、現状の2次元構造から3次元構造への変更が必要でした。

また、自社にて市場調査を行ったところ、顧客の日本のマーケットシェアは売上規模は第3位で、特にあるアイテム向けのマーケットシェアはトップであることがわかりました。
そして、別のアイテムにおいても商品の小型化のニーズが高まっていることがわかりました。

つまり、顧客は商品のサイズダウンをもって差別化した新商品によりシェアの拡大を目指し、さらに、別のアイテムへの適用を考えておられるのではないかと予想されました。

この顧客の狙いより、自社の保有技術では新商品の要求を達成できないと判断し、社外から新たな技術を導入し、新プロセスの構築による新商品を開発することとしました。

4.解決方法

自社商品の市場領域以外への新商品開発を検討する場合、お客様の狙いの把握から、現在自社が保有している技術で対応できるのかどうかの検討をオススメします。

5.失敗しないためには

この事例のように、場合によっては自社の保有している技術にこだわらず、自社が持っていない技術を社外から導入することも必要です。
また、顧客の株主総会の説明資料のようなIR情報より顧客の狙いを把握することもオススメします。

今回は、自社商品の市場領域以外への、新商品の開発の依頼をいただいた事例をご紹介しました。

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