鑑定スキルで成り上がる

今クールのアニメで、正直，ほとんど話題にのぼっていた気はしないのですが、実は毎回楽しみにしていた作品に、鑑定スキルで成り上がる、がありました。
先日、最終回を迎えたのですが、結構な良作だったのではないかと思いました。どうして、話題になってないのでしょう？　不思議です。
個人的には、異世界転生モノももういいかな、くらいに思っていたのですが、この作品は話がすごく上手にまとめられていて、丁寧に作られている印象で、すごく気入りました。
この物語のポイントは、やはり、主人公が生まれ持った鑑定スキルで、人種や年齢，性別、出自などで差別されている人を、その才能を見極め、周囲の反対を押し切って、重用した彼らがよい働きを見せるということ。
そのことで主人公が人々からの信頼を集め、領地や国を発展させていく，という物語です。
こういった出自などに関係なく能力がある人間の能力を素直に認めて、すべてにその成果が還元されていくような世界は、個人的に思っている社会の理想型でもあるので，見ていてすごく痛快でした。
世の中，往々にして自分の能力ではないところで判断されてしまうことが多いと思うのですが、そうことにはやはり理不尽に感じてしまいます。その一方で、私なんかは、偏見にそって物事を判断している人を軽蔑はするのですが、戦おうとはしません。いろいろ煩わしく感じてできないのです。
この物語の主人公のように偏見を持つ人たちときっちり向き合って、それでも優秀な人を登用しようという姿勢は、やはり憧れではあります。なかなか、現実世界では難しい行動です。この主人公のように能力値が見えて確信が持てれば、それもできるのかもしれませんが、現実には人の能力を信頼するというのは、なかなか難しいのが現状です。
物語だから，というのもありますが、身につまされるところはありますよね。
そういったところも含めて、人々がお互いを認め合っていけるこの物語はオススメです。せわひ。