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2024年度 グッドデザイン賞を受賞しました!

今年もこの季節がやってきましたね!

このたび、東芝のデザイナーが関わった3つのアイテムが2024年度 グッドデザイン賞を受賞しましたのでご紹介します。

審査という限られた時間の中で、複雑な社会インフラの仕組みやデザイナーの取り組みを説明するのは簡単ではないのですが、今回、私たちの挑戦が喫緊の社会課題を解決するものとして評価いただけたことは、とてもうれしく意義深いことだと思っています。


1.上下水道統合プラットフォーム TOSWACS-Nesta™

上下水道統合プラットフォーム TOSWACS-Nesta™は、上下水道施設の長期的な運用を支えるシステムです。
制御の最適化や施設の診断技術を機能別にアプリケーション化し、施設の規模や課題、予算状況に応じた組み合わせや入れ替えを容易にしました。
施設の条件に合った柔軟なシステムを提供し、施設のノウハウを技術とUXデザインで継承することで、安心安全で持続可能な水インフラを実現します。

デザインのポイント

  1. 現場で培われた水処理のノウハウや熟練者の暗黙知を、制御最適化や 施設診断の技術として開発し継承を支援

  2. 施設の課題や条件に合わせて最適な組み合わせで使用できる機能別アプリケーションシリーズの提供

  3. 監視操作フローに基づいた設計とガイドライン整備によるアプリ間の操作性の統一で、スムーズに使えるUI

■グッドデザイン賞 受賞ギャラリー

■UIデザイナーが本件について語る記事

■カタログ

https://www.global.toshiba/content/dam/toshiba/jp/outline/infrastructure/business-introduction/social/download/pdf/TOSWACS-nesta_240513.pdf


2.保護継電器 MCR30 マルチリレー


 MCR30 マルチリレーは、電力や電流・電圧の変化を監視し、工場やビルなどの電気設備に電力を安定供給するために使用する計測・保護・制御を一体化した受変電設備用の保護装置です。
作業員が、日常の保守点検作業や異常発生時の対応を適確・迅速に行えるようにすることで、電気設備への影響を最小化し、レジリエントな施設管理に貢献します。

デザインのポイント

  1. 斜め遠方からでも一目でステータスを視認出来る、円筒形状の象徴的なインジケーターデザイン

  2. 最小限のボタンと簡潔・明快な画面表示のガイドにより、迷わない適確・迅速な操作が可能

  3. カラーLCD採用により、薄暗い設置環境での高い視認性と、直感的なビジュアル表現の工夫を実現

■グッドデザイン賞 受賞ギャラリー



3.小型CO₂分離回収装置 TOMCAP™ mini

地球温暖化対策としてCO₂排出量削減は産業界の喫緊の課題です。排ガスから効率的にCO₂を分離回収する技術が注目されていますが、回収設備の導入効果を事前検証しづらいことが普及の足かせとなっています。本製品は、大型設備の導入を検討する事業者に、容易に事前検証できる環境を提供することで、CO₂分離回収技術の普及促進を目指しました。

デザインのポイント

  1. 分割輸送や現地組み立てを不要とし早期稼働を実現する、4t車輸送可能なコンテナモジュールデザイン

  2. 工場やプラントなど各種施設内の限られたスペースで検証を可能とする小型化の実現

  3. 検証事業者が目的や状況に合わせてカスタマイズできる様々な設備オプションの提供

■グッドデザイン賞 受賞ギャラリー

■ニュースリリース



過去の受賞アイテム

東芝のデザインの公式サイトでは、過去のさまざまな受賞アイテムについてご紹介しています。ぜひご覧ください。