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『エル・ドラド』(1966年・パラマウント・ハワード・ホークス)

ジョン・ウェイン&ハワード・ホークス監督『エル・ドラド』(1966年・パラマウント)をスクリーン投影。久々に堪能した。


『リオ・ブラボー』(1957年)の姉妹編的企画で、前作の呑んだくれ・ディーン・マーチン→ロバート・ミッチャム、若者・リッキー・ネルソン→ジェームズ・カーン、牢屋番の老人・ウォルター・ブレナン→アーサー・ハニカットと、キャラクターの図式をスライドさせている。

126分の大作だが、ドラマよりもシチュエーションを楽しむ娯楽大作。メキシコ国境に近いエルドラドの水場を巡って、ジェイソン一味とマクドナルド一家の争いにまきこまれた凄腕ガンマン・コール(ウェイン)、その親友の保安官で失恋から呑んだくれになったJP(ミッチャム)、そしてコールが旅先で出会ったミシシッピ(カーン)の闘いを描く。

前半、コールが、マクドナルドの娘ジョーイ(ミシェル・ケイリー)に背中を射たれ、その弾丸が摘出出来ずに、時々発作を起こしてしまう。そのサスペンス。若き日のジェームズ・カーンのトッポさ! 呑んだくれのミッチャムのユーモラスな芝居。後半、保安官事務所に立て籠もっての闘いが、なかなか楽しい。

ジェイソン一家に雇われたスカーフェイスのガンマン、ネルス・マクロード(クリストファー・ジョージ)がかっこよくて、子供の頃、宍戸錠さんみたいなキャラだと思った^_^

ハワード・ホークスの娯楽映画演出をただただ楽しむにはもってこいの佳作。

よろしければ、娯楽映画研究への支援、是非ともよろしくお願いします。これからも娯楽映画の素晴らしさを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。