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四国放送 日曜懐メロ大全集 2022年11月20日(日)特集「娯楽映画の昭和Vol.1 スウヰング東京」

四国放送ラジオ JRT日曜懐メロ大全集 2022年11月20日(日)特集「娯楽映画の昭和Vol.1 スウヰング東京」

選曲・出演:佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)

十数年前から、年に数回、出演している老舗ラジオ番組「日曜懐メロ大全集」で、普段、トークライブなどで展開している「映画時層探検」の切り口で、1935年から1955年にかけての、戦前、戦後のモダンソングをかけながら、トークをしました。その楽曲リストです。

日曜懐メロ大全集 | JRT四国放送(11月27日昼まで)

【戦前篇】

M1 スウヰング東京 3:04
ディック・ミネ 伴奏:テイチクオーケストラ
 作詞:島田磐也 作曲:大久保徳次郎 編曲:伊藤恒久
 1940(昭和15)年5月発売(テイチク)
*ジャズシンガー、ディック・ミネが巻き起こしたジャズ旋風。

M2 踊り踊らずに(I Won’t Dance) 2:54
藤山一郎 小林千代子 アールユールスとフロリダ・カレジアンズ
作詞:オットー・ハーバック、オスカー・ハマースタイン2世
作曲:ジェローム・カーン 訳詞:原町みつを 
1935(昭和10)年8月発売(ビクター)
1935.08 ロバータ RKO  ウイリアム・A・サイター
*フレッド・アステア&ジンジャ・ロジャースのミュージカル映画のカヴァー。

M3 東京ラプソディ 3:22
藤山一郎 伴奏:テイチク・オーケストラ
 作詞:門田ゆたか 作曲:古賀政男
 1936(昭和11)年6月発売(テイチク)
 1936.12.01 東京ラプソディ  P.C.L.伏水修
P. C .L.随一のモダン派・伏水修監督による音楽演出で、戦前のシティソングの傑作。

M4 タイピストの唄 2:19
能勢妙子 伴奏:日本ビクター管弦楽団
 作詞:佐伯孝夫 作曲・編曲:鈴木静一
 昭和121937)年3月発売(ビクター)
 1937.04.14 ハリキリ・ボーイ  P.C.L.大谷俊夫
*戦前、丸の内のサラリーマンの「ハリキリデー」の引き交々を描いたロッパの舞台の映画化。チャーミングなタイピスト・能勢妙子(恋人役は岸井明!)が劇中歌う。タイプとタップをかけたモダンなサウンドが印象的。

M5 有頂天時代 3:07
榎本健一 男声合唱団
作詞:島田磐也 作曲:山田栄一
 1937(昭和12)年8月発売(ポリドール)
*エノケンのモダンな、ジャズ・コミックソング。リリースされた昭和12年夏は、代表作となる『エノケンのちゃっきり金太』(7月11日、81日・山本嘉次郎)が大ヒット。

M6 あんまりソング 3:03 
古川緑波 伴奏:日本ビクター管弦楽団
作詞:上山雅輔 作曲:細田義勝
1937(昭和12)年11月(発売中止・ビクター)
*ロッパのコミックソングだが、リリース直前に発売中止に。作詞の上山雅輔は、金子みすゞの弟。

M7 東京リズム 2:47
轟夕起子 伴奏:テイチクオーケストラ
 作詞:門田ゆたか  作曲・編曲:大久保徳二郎
 1940(昭和15)年9月発売(テイチク)
 1940.07.10 続清水港 (戦後改題「清水港代参夢道中」)日活京都 マキノ正博
*片岡千恵蔵の演出家がタイムスリップして森の石松となる奇想天外なファンタジー。戦後リメイク『森の石松鬼より怖い』(1960年・東映)では中村錦之助が演じた。

【戦後篇】

M8 東京の屋根の下 3:10
灰田勝彦 演奏:日本ビクター管絃楽団
 作詞:佐伯孝夫 作曲・編曲:服部良一 
1948(昭和23)年12月発売(ビクター)
1947.06.17 見たり聞いたりためしたり  新東宝映画 斎藤寅次郎
*焼け跡の東京で、戦前のモダニズムを懐かしみつつ、新時代の憧れを歌う。

M9 ちょいといけます 3:21
榎本健一 古川緑波
 作詞:サトウハチロー 作曲:古関裕而
 昭和221947)年9月発売(コロムビア)
 1947.10.12 新馬鹿時代 前篇・1947.10.26 新馬鹿時代 後篇  東宝 山本嘉次郎
*戦前からの喜劇王・エノケン・ロッパが映画で初共演。レコードでも初デュエット盤がリリース。

M10 コペカチータ 4:28
美空ひばり
 作詞・作曲:服部良一
 昭和251950)年 アメリカ・サクラメントでのライブ 
*オリジナルは1947(昭和22)年11月、笠置シヅ子がリリース

M11 オールマン・リバップ 3:38
笠置シヅ子
 作詞:村雨まさを 作曲:服部良一
 1950(昭和25)年10月発売(コロムビア)
 1951.01.27 ザクザク娘  松竹大船 大庭秀雄
*レコードテイクではなく、映画用のライブテイクをご紹介

M12 東京ノスタルジア 2:51
藤山一郎
作詞:サトウハチロー 作曲:古関裕而
1952(昭和27)年3月発売(コロムビア)
1952.03.14 息子の花嫁  東宝 杉江敏男
*「東京ラプソディー」から16年後にリリースされた「ノスタルジー・ソング」

M13 NIPPON TOKYO CHE SARA SARA 3:11
高島忠夫、金色仮面 ブライト・リズム・ボーイズ 演奏:ビクター・オーケストラ
 作詞:井田誠一 作曲:多忠修 編曲:寺岡真三
*新東宝の坊ちゃんスター、高島忠夫の快進撃!

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佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
よろしければ、娯楽映画研究への支援、是非ともよろしくお願いします。これからも娯楽映画の素晴らしさを、皆さんにお伝えしていきたいと思います。