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娯楽映画研究所通信

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娯楽映画研究所からのお知らせをまとめました。
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#PCL映画

戦前の銀幕を輝かせた“最先端”のエンタテインメントことP.C.L.。そのほぼ全作品を網…

浦山珠夫の古巣・映画秘宝のインタビューを佐藤利明として受けました(笑)。拙著「PCL映画の…

2024年3月20日&4月17日。成瀬巳喜男監督の1930年代、P.C.L. 東宝作品15タイトルが連…

成瀬巳喜男監督の戦前作品がDVDに!1935(昭和10)年、松竹からP.C.L.へ移籍。P.C.L.での第1…

『人情紙風船』(1937年・PCL・山中貞雄

昨夜は4Kリマスター『人情紙風船』(1937年・PCL・山中貞雄)をスクリーン投影。2Kダウンコ…

『續 只野凡児 人生勉強』(1934年7月12日・P.C.L.映画製作所・木村荘十二)

 麻生豊原作「ノンキナトウサン」のスピンオフ漫画の映画化「只野凡児」シリーズ第二作。朝日…

『只野凡児 人生勉強』(1934年1月5日・P.C.L.映画製作所・木村荘十二)

 「ノンキナトウサン」で知られる麻生豊の漫画「只野凡児 人生勉強」は、1933(昭和8)年か…

『いたづら小僧』(1935年10月1日・P.C.L.・山本嘉次郎)

  ユーモア作家の佐々木邦の原作を山本嘉次郎監督が脚色、演出した、自由すぎる1935(昭和10…

『日本女性読本』(一九三七年五月二十一日・P.C.L.映画製作所・山本嘉次郎、木村荘十二、大谷俊夫)

 作家・菊池寛が昭和十一(一九三六)年に大阪毎日新聞、東京日日新聞に連載した「現代娘読本」と「現代人妻読本」をベースにP.C.L.を担っていた三人の演出家、山本嘉次郎、木村荘十二、大谷俊夫がメガホンを執った三話からなるオムニバス映画。菊池寛の連載は、読者からの人生相談に答えるかたちで、現代女性のモラルや、男女同権の欧米の考え方を、女性たちに啓蒙する「人生指南書」。昭和十一年は、まだリベラルが理想だった時代で、現実は旧態依然とした男性優先社会だったが、日中戦争前は、こうした欧米

『江戸っ子健ちゃん』(一九三七年五月一日・P.C.L.映画製作所・岡田敬)

 昭和九(一九三四)年、エノケンこと榎本健一とその一座は、『青春酔虎傳』でP.C.L.ユ…

『彦六大いに笑ふ』(1936年11月12日・P.C.L.・木村荘十二)

 P.C.L.映画研究。三好十郎原作・脚本『彦六大いに笑ふ』(1936年11月12日・P.C.L.・木村荘十…

『人生初年兵』(1935年12月11日・P.C.L.・矢倉茂雄)

 東宝サラリーマン映画は、戦後、小林桂樹主演『坊ちゃん社員』(1954年・山本嘉次郎)や「サ…

『絹の泥靴』(1935年2月7日・P.C.L.・矢倉茂雄)

 『絹の泥靴』(1935年2月7日・P.C.L.・矢倉茂雄)。トップのP.C.L.マークに、1934年度作品No…

『女軍突撃隊』(1936年1月22日・P.C.L.・木村荘十二)

 戦前モダン喜劇数あれど、その最高作の一つが、中野実原作による戦前ウーマンパワー・コメデ…

『東京ラプソディ』(1936年・P.C.L.・伏水修)

 戦前の音楽映画の最高作『東京ラプソディ』(1936年・P.C.L.・伏水修)をスクリーン投影。門…

『お嬢さん』(1937年7月21日・PCL・山本薩夫)

『お嬢さん』(1937年7月21日・PCL・山本薩夫)をスクリーン投影。吉屋信子の少女小説を永見柳二が脚色。監督はこれがデビュー作となる山本薩夫。前半のモダンな都会描写、後半のローカリズムあふれる島の女学校の描写、いずれもロケーションを多用して、宝塚少女歌劇団出身の霧立のぼるの魅力を最大限に引き出すことに成功している。 大金持ちのお嬢さん・霧立のぼるが、親の決めた縁談を拒否して、自立したいと、九州南端の小島の女学校の英語教師となる。苦労知らずのお嬢さんが、苦労を買って出るが