『純情の都』(1933年11月23日・P.C.L.映画製作所・木村荘十二)
P.C.L.映画製作所第二作、木村荘十二監督『純情の都』(1933年11月23日)を娯楽映画研究所シアターのスクリーンに投影。昭和8(1933)年の東京、お茶の水にほど近い、アパートメントに住む、都市生活者たちの日常を「純情」を切り口に描いていく。フランスやドイツの音楽映画を意識した流麗な演出に酔いしれる。木村荘十二監督は帝国キネマ『百姓万歳』(1930年)で監督デビュー、その後新興キネマで『陽気な食客』(1932年)などを演出する。日本プロレタリア映画同盟の正式メンバーで