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素晴らしき哉、戦前喜劇映画の世界!

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戦前、P.C.L.映画製作所、東宝で作られた、エンタツ・アチャコ、古川ロッパ、岸井明&藤原釜足の「じゃがたらコムビ」などの喜劇映画のレビューをまとめました。
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2021年9月の記事一覧

『東遊記』(1940年2月7日・東宝映画=満州映画協会・大谷俊夫)

 皇紀二千六百年に沸き立つ昭和15(1940)年、満州映画協会と東宝映画が提携第一回作品として…

『思ひつき夫人』(1939年5月1日・東宝映画京都撮影所・斎藤寅次郎)

 漫画家、挿絵画家の平井房人が大阪朝日新聞ホームセクションに連載した「家庭報国 思ひつき…

『子寶夫婦』(1941年2月26日・東宝映画東京・斎藤寅次郎)

 喜劇の神様・斎藤寅次郎監督は、サイレント時代の『子宝騒動』『この子捨てざれば』(1935年…

『三色旗ビルディング』(1935年7月12日・P. C .L.・木村荘十二)

 モダンな都市アパート生活者の日々を描いたP.C.L.の都会派作品『純情の都』(1933年11月23日…

『唄へ河風』(1939年8月31日・東宝・並木鏡太郎)

 岸井明と藤尾純が売れない三流漫才コンビを演じ、笑芸人の哀感を描いた『唄へ河風』(1939年…

世紀のエンタティナー 岸井明 フィルモグラフィー 戦前・戦中篇

♪2021年10月20日ビクターエンタテインメントからリリースのCD「世紀の楽団 歌ふ映画スタア…

『ハリキリ・ボーイ』(1937年4月14日・P .C. L.・大谷俊夫)

 古川ロッパの代表曲にして、映画の代表作『ハリキリ・ボーイ』(1937年4月14日・P .C. L.・大谷俊夫)はまず「歌ありき」だった。昭和11(1936)年6月4日に「まんざら悪くない」と共にレコーディングした「ハリキリ・ボーイ」(作詞・佐伯孝夫 作編曲・三宅幹夫)は、渡邉はま子の「とんがらかっちゃ駄目よ」のカップリングとして昭和11年9月にビクターからリリースされた。サラリーマンの心情を歌ったコミカルなノヴェルティ・ソングだが、この曲を元に、同年10月の古川ロッパ一座有

『見世物王国』(1937年6月1日・P .C .L.・松井稔)

 古川緑波一座で上演の「見世物王国」は、ロッパが若き日に遊び、「笑の王国」で一家をなした…

『すみれ娘』(1935年5月11日・P.C.L.・山本嘉次郎)

 岸井明と藤原釜足。のちに「じゃがたらコムビ」としてP.C.L.から東宝にかけての娯楽映画を支…

『音楽大進軍』(1943年3月18日・東宝・渡辺邦男)

 喜劇人・古川ロッパ自らが企画した、戦地への慰問目的のバラエティ音楽映画『音楽大進軍』(…

『愛の世界 山猫とみの話』(1943年1月14日・東宝・青柳信雄)

円谷英二監督の戦時中の特撮担当作『愛の世界 山猫とみの話』(1943年1月14日・青柳信雄)。…

『阿片戦争』(1943年1月14日・東宝・マキノ正博)

 昭和18(1943)年1月、東宝が鳴り物入りで公開した大作スペクタクルロマン。前年12月3日公…