Webメディアがなかなか伸びないときはこれを押さえようという話
先日、アクセスが伸び悩んでいるWebメディアについて、今後の方針を決める戦略会議をしました。
Webメディア・ブログでアクセスが伸びないとき、あなたはどんな手を打ちますか?
もちろん一概には言えないと思いますが、こんなふうに考えればいいのか!という気づきがあったので、今日はそれをまとめていきます。
今伸び悩んでいる人はもちろん、これからWebメディアをはじめようとしている人、戦略を練っている人は参考にしていただけるのではと思います!
まず描くべきは出口(マネタイズポイント)とターゲット
結論からいうと、下記をしっかりと決めておくことが大事だと感じます。
1. 出口となるマネタイズポイント
2. 各マネタイズポイントで狙うターゲット
この2つを最初に決めておくと何がいいのかというと、必然的にコンテンツの方向性やキーワード、マーケティングチャネルなどが決まってくるからです。
伸び悩んでいるときほど、がむしゃらに記事の量を増やしたり、サイト内の露出を増やしたりしがちです。
しかもマネタイズへ早く到達せねば!という焦りも出てきて、とにかくマンパワー、物量でカバーしがち。。汗(自分w)
これはある意味で前には進んでいますが、努力の方向性が合っているかも含めて、出口(マネタイズポイント)とターゲットをすり合わせておくと納得感のある事業推進ができていきます。
もちろん立ち上げ前にはだいたい決まっているものだと思うのですが、予算も含め、最初に立てた計画通りに順調に進むことは少ないもの(今回はあくまでも新規事業で、予算やコネクションなどもベースがほとんどない状態から、いかに早く改善していくかが重要、という状況をイメージ)。
なにより伸び悩んでいるということは、最初に決めたことを変えるきっかけでもあります。
先に出口(マネタイズ)を決めるとスムーズになる
まずはターゲットから決めていきたくなりますが、実際には、想定しているマネタイズポイントの洗い出しから入りました。
そして、
・それぞれのやりやすさ(工数の重さ)
・はまったときのインパクトの大きさ(収益インパクト)
も合わせてメモしていきます。
少しぼかしながらですが、今回の会議で上がった例はこんな感じ。
出口についてはこのくらいの粒度があればいったん十分。ここからターゲット分解して、どの出口を目指して事業を進めるのかを決めていくための下準備になります。
ここからはターゲットの分解と、マネタイズごとに最適なターゲットをみつける作業を進めていきます。
出口に合わせたターゲットの分け方とは?
次にターゲットを決めていきたいんですが、ポイントとしては、マネタイズポイントにつながるような分け方をすることです。
「この出口を目指すなら、この層を狙うのが1番ニーズがあるよね」
というイメージ。
これが非常に重要で、出口までが戦略として一直線につながるように組み立てることが大事です。
逆にいえば、ターゲットの趣味とか休日の過ごし方など、細かい部分を詰めても、それを活かすイメージがないなら広げない方がいいと思います。
今回はあくまでも新規事業で、予算やコネクションなどもベースがほとんどない状態から、いかに早く改善していくかが重要、という状況だったので、細かく決めれば決めるほど時間がかかってしまいます。
その辺りの工数バランスも加味しました。
ちょっと話がそれましたが、今回はターゲットを以下の5つに分けました。
1. これから語学講師を目指す人、勉強中の人・・・60%くらい
2. 語学講師として駆け出し(経験1〜2年くらい)・・・30%くらい
3. 語学講師として中堅クラス(経験3〜8年くらい)・・・15%くらい
4. 語学講師ベテラン(経験10年以上)・・・4.9%くらい
5. 語学講師レジェンド(引く手数多)・・・0.1%くらい
そしてそれぞれのターゲットに対して、どのマネタイズポイント(先ほど洗い出したもの)ならフィットしそうか?を確認していきます。
1. これから語学講師を目指す人、勉強中の人なら・・・
講師の養成プログラムの需要が高く、成約率が高そう
2. 語学講師として駆け出し(経験1〜2年くらい)なら・・・
スキルアップのためのオンラインサロンや、スキルシェアサービスが刺さりそう(スキルシェアサービスは売り手としてベテランも利用しますが、マネタイズは購入者ありきなのでこのターゲット層を選定)
3. 語学講師として中堅クラス(経験3〜8年くらい)なら・・・
自分の可能性を広げるために、転職を検討したり、働く場を模索するころなので、人材マッチングやオンライン学習プラットフォームの利用率が高そう
などといった具合です。まさにターゲットとマネタイズポイント(出口)がつながった状態。ここまでくれば、かなり整理ができているので、あとは「どこから攻めるか」を決めるだけです!
最後に、「どこから攻めるか」を決めて、走り出す
「どこから攻めるか?」については、洗い出したマネタイズポイントの「やりやすさ」と「収益インパクト」を振り返りながら決めていきました。
最初は「小さくはじめて、多く改善」を実践したかったので、顧客の反応がとれやすいように「やりやすさ」重視がおすすめです。
システム開発が必要だったり、提携やコラボが必要な場合もあると思うので、それらを用意できるスピード感や社内のリソースなどを再度検討し、収益インパクトとのバランスを総合的に判断して「攻めるべきマネタイズポイント」を決めていきます。
これが決まればターゲットも連動して決まるので、「どんなコンテンツを作るべき?」「ターゲットにアプローチしやすいベストなチャネルは?」などと、思考を前に進めていくことができます!
いろいろな可能性を考えている時ほど有効
事業の可能性がいろいろとみえていたり、将来的にあらゆる構想を考えているときほど迷走しがちだと思います。
僕の場合は上記の方法により目の前が開けて、日々のタスクに落とし込むことができ、どんどんPDCAが回せるようになったので、自分への備忘録もかねてまとめました!
参考にしていただければ嬉しいです。