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おいしい料理を作るだけでは売れない
おいしい料理を作るだけでは売れないのです。売るところまで考えないと売れないのです。
公認会計士・税理士として多くの社長、起業家と接したり、自分自身、起業して8年以上経営してきて思うのは、どんなにすばらしくモノやサービスを作ったとしても、それだけでは売れない、ということ。
ここでは料理に例えますが、どんなにおいしい料理を作ったとしても、それをお金を払って食べてくれる人がいないと売れません。お金を払って食べてもらうためには知ってもらう、興味を持ってもらう、などのプロセスが必要です。それを経ずしても料理は売れないのです。
料理以外も同じです。必要とする人、欲しいと思ってくれる人に知ってもらわないと、まず売れません。どんなに料理の味が良くてもそれは同じ。
しかし、多くの方はおいしい料理を作っていれば売れる、と思い込んでいます。おいしい料理を一人の人に食べてもらえれば、口コミが広がって、多くの方が来店してくれる、かのような。
それは幻想です。特に料理に関しては私たちはおいしいものを食べなれているので、口コミを発生させるまでには至りません。口コミを発生させたほうには発生させた責任が生じるので、簡単に口コミもできないですから。
などの事情で、どれだけ自分が良いものを作ったとしても、それが自動に売れて行く、ということはないのですから、売れる仕組みを考えること。それが経営者、起業家には大切です。
事業承継する方もぜひ考えてくださいね。事業承継する方は親の事業を引き継ぐことが多く、そのような立ち上げの苦労を知らない方もいらっしゃいます。知らないのであれば、自分で一つ事業を立ち上げて、しっかり売ってみる。その経験をなくして、なかなか経営はできないし、事業の引継ぎもできません。
まずはじっくり、いいモノを作って、しっかり売りましょう。