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学生スポーツにおける食トレについて

WBCで日本人の多くの人が野球に熱中していると思いますが、私もその一人です。

このような盛り上がりは学生やアマチュア野球の人たちにもいい影響を与えるでしょう。

子供の数が減っている中で、野球人気が高まるのは嬉しく思います。

これから高いレベルで競技を続けようとすると(もちろんそうでなくても)、学生時代の過ごし方が非常に重要になります。

近年の高校生は、ウェイトトレーニングはもちろん、栄養学やサプリメントまで非常に詳しい印象です。

『食トレ』という言葉も見かけるようになり、You Tubeでも食トレと検索するとたくさんの関連動画を見ることができます。

どれもすごい量を食べるようなものばかりですが、果たして本当にそれでいいのでしょうか?

私はこの【ノルマを持ってたくさん食べる】ことを食トレとしている傾向に疑問を持っています。

とくに10代のうちは生物学的年齢(カラダの年齢)と暦年齢(実際に何歳か)に大きな開きがあります。

また同じ学年でも体格差や内臓の強さも消化能力も違います。

これだけでもノルマを決めて同じように食べるということが問題であるとわかっていただけると思います。

親と指導者に理解してほしいこと

実際にプレーをする子供たちは皆真剣で、一生懸命うまくなろうとしています。

ときには自分自身を見失って頑張ってしまうこともあるでしょう。

しかし、親や指導者までそのようになるのは考えものです。

先程も申し上げたとおり、個人差や個体差が必ず存在します。
例えば、そこまで食べなくてもカラダが大きくなる子もいれば、中々大きくならない子もいます。

そこで『食べる量が少ない!もっと食べろ!』となることが多いと思うのですが、食べる量が十分でも、うまく消化できない子もいます。

後者の場合、量を増やすのではなく消化を促すには何が必要か?にアプローチする必要があります。

そこで、消化酵素のサプリメントなのか、脂っこいものを減らすのが、捕食を活用して1回の食事量が内臓のキャパを超えないようにするのかという手段を考えていくようにします。

これの人によって何がいいかを探っていく必要があるのですが、何を目安に調べていくのかがわからない人がほとんどだと思います。

そこで私が考える良い食事の目安を以下に記載します。

  • 下痢をしないか

  • 練習中にカラダが重く感じないか

下痢になるのはNG

お腹を下しているということは単純に食べ過ぎか、うまく消化ができていないサインと考えましょう。

この状態ではせっかくのカロリーや栄養素も吸収できていません。

第一に下痢をしないように注意をする必要があります。

私の場合、脂っこいものが多くなるとそのようになるので日頃から気をつけるようにしています。

練習の質の低下は本末転倒である

我々人間は何をするにもエネルギーを使います。
消化吸収も例外ではありません。

練習の合間や練習後の夕食で食べすぎてしまったために、朝カラダが重かったり、朝食が入らない、練習もカラダが重いということであれば何のために食事をしたのかわかりません。

食事、栄養補給は練習の質を最大化する、カラダの回復を促す、オフシーズンであればカラダを大きくするなどの目的があります。

そもそも練習の質が低下してしまうようであれば本末転倒ではないでしょうか?

たくさん食べれること自体は超重要!

そうは言うもののやはり筋トレや練習によってカラダや技術向上、ケガの予防や改善においてたくさん食べれることは重要です。

食べれるか、食べれないかで言えば食べれる選手のほうがいいに決まっています。

私が申し上げたいのは個人差や成長度合い、個々の消化能力、体格差などを考えずに全員が同じように食べるのは良くないということです。

また一冬で劇的にカラダが大きくなることがいいように捉えられていますが、体格や筋力の向上が技術の向上と合致するには時間がかかる場合があります。

そういった不一致がケガにつながる例はプロスポーツですら散見されます。

カラダも技術も未発達な10代の学生はより慎重になるべきでしょう。

高校の3年間までを完成のゴールとすると危険なこのと多いです。

ぜひ無理をしすぎないよう計画的に食トレを遂行してみてくだい。

学生の皆さんはそれ以降の人生の方が圧倒的に長いのです。

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