甲州大月「笹子峠の矢立の杉 2023」【四季折々の花、草木】〈名所編その35〉
人は年齢を重ねるにつれて自然の奥深さに気づき、「花鳥風月」の順に興味を持つようになるのだとか。
いつからか、仕事の取材先や趣味の登山の目的地へ向かう途中に「○○の○○」と呼ばれる花や草木にまつわる名所を見つけると、立ち寄るようになった。
これまでSNSに投稿した全国各地の名所(画像)を、その時季に合わせて紹介していく。
四季折々の花、草木〈名所編〉
その35「笹子峠の矢立の杉 2023」
【撮影日】
令和5年(2023)7月23日
【画像】
国立国会図書館デジタルコレクション
【場所】
山梨県大月市笹子町黒野田
【メモ/雑学】
・「矢立の杉」は「笹子峠」、あるいは「笹子隧道」から大月市方面に約1㎞ほどくだった沢沿いに立つ。
・樹高は約28m、根廻りは14.8m、目通幹囲は9m、幹は地上約22m。
・戦国時代に「笹子峠」を通って戦場へ赴く武士たちが、この杉に矢を射立てて山の神に手向ける習わしがあったことから、この名がついたという。
・江戸時代後期の地誌『甲斐国誌』『甲斐叢記』などに記され、浮世絵師・葛飾北斎や二代目・歌川広重の名画にも残されている。
以上
いいなと思ったら応援しよう!
皆様からいただいたサポートは、取材や資料・史料購入など、執筆活動の費用として使わせていただきます。