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『No.1サウンドカンパニーへの挑戦!』 ブランディングの背景と狙い

昨年12月23日に、記念すべき第1回ブランディング事例共有会を開催しました。

前回に続き、2人目の発表者を紹介します。
ホールや劇場、ドーム、アリーナなど大空間の音響設備の設計・施工でトップシェアを誇るヤマハサウンドシステム株式会社の代表取締役社長 武田信次郎さんです。

武田社長は、昨年、ブランド・マネージャー認定協会の1級資格を取得されました。コロナ禍で夜にやることがないので、他にも資格を取りまくった(笑)とのことですが、経験と実績が豐富にも関わらず、学ぶ姿勢がとても謙虚で腰が低く、仕事のスピードはとてつもなく早い社長です。様々な資料のやりとりを見ればすぐに分かります。見習いたいです。

最近は、オンラインでたくさんの経営者と面談させていただいていますが、結果を出されている経営者の共通項は、「勉強家でスピードが早い」ですね。それと、武田社長は、何よりも社員を大切に考えら社員教育にもとても熱心です。

武田社長の事例発表では、社長就任後の2年間の改革を20分で凝縮して、
お話しいただきました。ご紹介します。

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ヤマハサウンドシステムは、2009年に、ヤマハサウンドテックと不二音響という競合の会社同士が合併して設立された会社。武田社長は、この合弁された会社であるヤマハサウンドシステムに、2018年6月に代表取締役として就任された。合弁された会社特有の課題が山積みだった。
また、翌年には合弁後10周年というタイミングでもあったので、早速、改革を断行する。

業務プロセスのなかで、他の音響設備の会社と違う独自性は、音響機器の開発もやっているところ。当初の重点テーマは、人材育成とブランディングであり、縦割り組織のなか、武田社長が就任してから、新たにアカデミー推進室と、マーケティング部を新設した。

ブランディングの背景と狙い

ブランディングを開始した背景は、次の3つがあった。

【1つ目】
建設業は、BtoBの受注型ビジネスでありので、選ばれ続ける必要があるが、契約するタイミングでは完成物はなく、図面と仕様書しかない。だから「信頼」でしか受注できる理由がない。また、建設業は、重層下請構造なので、価格競争に陥りやすく差別化しにくい。
だから、独自性による脱価格競争を図る必要があった。

【2つ目】
前述したように合弁された会社なので、全く違うルールブックで走っていた会社が1つのルールブックで、事業活動を始めるには、強いトップダウンでスタートする必要があった。このトップダウンが10年続いたので、結果的にボトムアップが弱い組織となり、さらには、企業文化の対立と硬直化によって変革の弱さもある。
だから、能動的に企業文化を醸成する必要があった。

【3つ目】
ヤマハの子会社なので、親会社と多少距離があり、ブランドに対する愛着と誇りが弱い。
だから、独自のブランドバリューを実現する必要があった。

このような3つの背景から、ブランディングを実施しようと決めた。狙いは、ファーストコールカンパニーの実現と、企業文化の変革の2つであった。

改革の基本設計図

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まずは、企業としてのあるべき姿である経営理念とブランドの理想像をエクスターナルブランディングで外に発信していく。そして、インターナルブランディングで内面を磨いていく。
最終的には顧客が受け取る情報と体験を一致させるといった現行を一致させることが大事だ。その結果として、ファーストコールカンパニーが実現し、このプロセスのなかで、企業文化も変革されると考えた。

ヤマハグループのプランドプロミスは「Make Waves」で、ワクワクと心震える瞬間を表現した言葉だ。
では、ヤマハサウンドシステムとしての「Make Waves」は、どこにあるかと言うと、企業としてのあるべき姿に社員が変わっていく様に、心震える瞬間があるだろうと考え、内面を磨いていくプロセスをリアルに発信していくことにした。

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続きは明日書きます。
武田社長が考える「企業としてのあるべき姿」を深掘る予定です。お楽しみに。

※前述内容は、第1回ブランディング事例共有会の発表の一部をまとめたものです。ブランディング事例共有会では、チャレンジし、試行錯誤し、奮闘している実践事例の発表より、このプロセスから受け取る気づきやアイデアはもとより、元気と勇気をもらえます。

次回は、2月25日(木) 16時~ に開催ですので、お知り合いの方をお誘い合わせの上、ご参加ください。※参加費無料

■第2回 ブランディング事例共有会 ※参加費無料
https://form.k3r.jp/brand_manager/seminar02

本編終了後には、当日の発表事例を振り返り、発表者を囲み学びを深めるディスカッションとして、オンライン勉強会を1時間ほど予定しています。こちらも、ぜひ、ご参加ください。お目にかかれれば、うれしいです!


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