ビジネスマンに勧める資産形成(株式投資)①~資産形成がキャリア戦略に有効な理由~

先日、都内某所で資産形成の講演をする機会がありました。その講演の内容を数回に分けてご紹介させて頂こうと思います。
タイトルは名付けて「ビジネスマンに勧める資産形成(株式投資)~資産形成がキャリア戦略に有効な理由~」です。

このプレゼンでは資産形成の意義や目的について説明することが狙いであったため、方法論については触れておりません(例えば米国指数への分散投資や、個別銘柄の見極め方など)。プレゼンの主張は以下の2点。

日本国内のビジネスマンに資産形成を勧めたい。
社畜で人生を終わらせず、自己実現を目指すビジネスマンを増やす為に、資産形成の重要性を広めたい。

まずは「株式市場における日米の違い」です。以下のチャートはNYダウ平均の1900年から現在までの推移です。

■ITバブル・リーマンショック・2022年の急激なインフレなどを乗り越えて右肩上がり
■401Kが浸透しており、大半の国民の生活に株式投資が組み込まれている■GDPの7割が消費。資産効果がGDPに与える影響が大きい
■要するに、株価が上がると殆どの国民がハッピー(下がると皆悲しむ)

次に日経平均の1949年から現在までの推移です。

■ここ最近の株価の上昇は海外勢による資金流入が大きい
■株式市場の規律が低く、企業の利益率が欧米に比べ相対的に低い
■企業型DCを導入している企業はまだまだ少ない(米国の401Kとは逆)
■要するに、株価が上がって喜ぶ国民は少ない(≒株価が下がって困る人も少ない)

この様に、米国と日本とでは株式市場に構造的な違いがあることが分かります。この課題解消については追って触れますが、次回は「キャリア戦略に資産形成が有効な理由」をご紹介します。

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