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あいつにトドメをさしてやって!のあいつだった頃

どこでどんな成果出してきたとかそういう話だけでもいいですが、たまにはこんな話も。

ちょっと気分悪くなるところもあるかもなので閲覧注意です。




僕は史上最長の期間、研修生をしてました。


僕はある 大手飲食チェーンでアルバイトから社員になりました。 

アルバイト時代は社員と同じかそれ以上にお店のために頑張ってました。

イケイケ(笑)でした。

社員になることが決まって、担当SVからも、 お前ならすぐ上がれるよ!ってお墨付きを いただき、正直調子に乗ってました(笑)  
思い上がりも甚だしいのですが、そこは若気の至りで…

で、いざ社員として最初の店舗に配属になり、 意気揚々と働き始めたわけですが…

店が回せない…


アルバイト時代は目をつむってても店舗運営出来ていたのに、 新しい環境、スタッフの個性や能力を知らない状況で、全く思い通りに運営できませんでした。

そりゃそうですよね。アルバイトのときは周りに先輩達もいたので、フォローとかもしてくれてましたから。

ある日、またお店をハメていると※ハメるとはスムーズに運営出来ずにめちゃくちゃな状況のことです。 店長が事務所からやって来て


「こんなセールスでハメる社員なんていらねーよ!!」

そう言い放ちました。
一言一句このままです。

 お店の状況は自分が一番分かってましたから、かなり凹みました。

それからも店長に会う度に


「お前みたいに使えない社員はいらない」


「クルー(アルバイト)が休憩室で、お前がいるとハマるって話してるぞ


「向いてないから辞めたら?」


「まだ若いんだから公務員でもやれば?俺はもう年齢的に公務員出来ないから羨ましいよ(笑)」

などなど
ありがたーいお言葉をかけていただいてました。

また、指示が連絡ノートだけになり、僕は勤務開始前、休憩始め、休憩終わり、 帰宅前の計4回ノートを確認してたのですが、帰宅前の確認で

「今日○○やっておいて」


「明日幹部来ることになったので、朝までに店舗掃除すること」


「明日の朝までに資材棚の棚割を変更してください」


全部前振りなしです(笑)

資材棚も元々僕がやることになってたならまだしも、SVに指摘されたことを振っただけです(笑)

資材棚は三人がかりとかでやる仕事だったんですが、帰宅前はアルバイトも帰宅してますから、一人決定…物理的に無理がありましたが気合でやり切りました。
SVが棚のこと褒めてましたが
「日頃から意識してます」
って言ってましたね…

その他、一人で掃除、何回やったかなぁ …
ルーティンの掃除ではなくて監査前の大掃除は僕一人でした。
雪が降ってる光景を見ながら一人で食べたカップヌードルはしょっぱかったなぁ(笑)
※当時北海道でした


 僕も精神的に来ていたので、仕事はどんどんリアクションになり、そのリアクションも遅くなって行きました。

するとまたガツンとやられるわけです。

「仕事おせーな」

どんどん精神的に追いつめられました…


 でも仕事を辞めようとは一度も思いませんでした。先輩からは
「室伏はホント凄い。私ならとっくに辞めてる。なんでがんばれるの?」 
って聞かれたりしました。近隣店舗の社員からも同じく…

それは二つ理由があって、

一つ目は、 どっちかは数ヵ月で異動するって思ってたからです。大体重なっても半年以内で異動するのが通例だったんです 

二つ目は、とにかく仕事が大好きで、夢があったからです。

でも結局その店長とは1年 4ヶ月一緒に働きました。

結果的に異動になったのは僕で、鬱になって、SVがお前はもう限界だから環境変えようと言ったからです。


その2つの理由から辞めずに働いてましたが、店長からの様々な教育(笑)を受けたおかげで、さすがにいつかは異動するはずと思ってた僕も徐々に体に異変が出てきました。


 次第に、死ぬことを考える様になりました。


仕事は好きだから辞めたく無いけど、死にたいと普通の考えじゃなくなりました。


 極めつけは、ホームセンターで買い物していた時にお尻がヒヤッとして、なんだなんだ?って触ってみたら、 ほとんど水の下痢をしていました。


汚い話ですみません(笑)

 無意識、無自覚でした。

ゾッとしましたね-。


ある意味そこで正気に戻ったのかもしれません…


 とりあえずやばいと思って病院にいったら、鬱病と診断されました。

話には聞いたことがあったけど、まさか自分が鬱になるとは…
これはこれでショックでした。

心に異変が出始めてから半年後のことでした。

病院行ってなかっただけで、半年以上鬱だったみたいです。

ただ、店長に言えるわけもなく、SVも店長と普段仲良さそうだったので、まずは師匠である鴨頭さんに相談して、アドバイスを元にSVを飛び越えて統括SVに電話しました。

社員になるときの最終面接も統括SVでしたし、僕のポジティブさは知っていたので、やばいなと思ったのでしょう。

次の日にはSVが店に来て、異動を伝えられました。

正直ホッとしました。

あ、終わるんだって思いましたね。


それから次の店舗に異動するのですが、その店長から次の店長への引き継ぎがやばかったみたいです。

 「あいつにとどめ刺してやって」

わぉ!って感じですねぇ (笑)

でも次の店長は熱い店長で、SVを呼び出して

「俺の部下になったからには絶対店長に育てる!会社の総意としてあいつをクビにするなら俺の下にはしないでくれ!俺は育てることしか考えないんで!」

って、言ってくれたんです。
僕は閉店業務してたんで思い切り聞こえちゃってたんですが(笑)

その後その店長は、毎日ドライブしながら色々なことを話してくれました。
僕のダメなところを都度都度言ってくれたり、1からやり直そうってクルーユニフォームを発注してくれたり、美味しいお店に連れてってくれたり、運転の仕方も教えてくれたり(笑)
兄貴って感じでした。

その店長がいなかったら立ち直れなかったかもしれません。

それから僕は、恩返しがしたい一心で働きまくります。
そこからは毎週売上記録更新していくのですが、それは結果論。

何せ、通常未経験でも半年〜1年、経験者なら3ヶ月〜半年で研修期間は終わるのに、僕は1年10ヶ月研修生でした。
ちなみにそれ以降は最速最短で駆け上がるのですが、それもこれも僕を信じて支えてくれた店長のおかげだし、相談に乗ってくれた鴨さんのおかげだし、調子に乗ってた僕をどん底まで叩き落としてくれた最初の店長のおかげ。

だから僕はどんな人も見捨てたく無いし、とことんぶつかるスタイルです。
僕のぶちかましは威力がダンプカー並なので大体破壊してしまうので、気を付けないとなと思います。

最初の店長はとあることで退職してラーメン屋の店長やってるって話は聞いたことがあるので、いつか会いに行きたいな。


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