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徹しきれなかった僕の後悔と懺悔、そして開き直りについて
こんにちは。トサノコージです。
年の瀬ですね、「あけましておめでとう」なんて言っていたのがつい先月ぐらいの気分です。夏とかありましたっけ??
今年もお世話になりました。
そんな年末気分なのですが、今回はここ2年ほど力を入れてやってきたSNS、というかXでの自身のアカウント運用について触れてみようとおもいます。
2年、と期限を決めて取り組んできたのですが、年明けにその2年を迎えるので、その一区切りとしてここに記録し、現状と今後の方向性を確認しておきたいと思ったのです。
それでは。
僕を縛る、呪いの言葉
見てもらえなければ意味がない、と信じて「正しく」「効率的」 な運用知識をベースにTwitter(現X) を始めてはや2年、多くの方のご協力もあり、一応は3000人以上の人に見てもらえるようになった。
基本は淡々と写真を投稿するだけの地味なアカウントなのに、とてもありがたいことだ。
なのだが、Xでもお付き合いがあり、お気づきな方もいらっしゃるかとは思うのですが、ここ一年はすっかりやる気をなくしていた。
というのもがむしゃらにやれば良いだけだった1年目と違い、2年目からは自分の気持ちとの齟齬が生まれてきてしまったのだ。
やらなければ結果は生まれない、けどやることで失われるものが確実にある。
そう思ってきたのだ。
この違和感の正体は何なのだろう?? と疑問に思っていたのだが、とあるXのTIPSについて書いた文言を見たことにより、気づいてしまった。
そして、呪いをかけられてしまったのだ。
それは
「インプレッションを高めるためにコミュニケーションとろう」
だ
誰かと純粋にコミュニケーションをとりたくて始めたツイッター(現X)だけど、そこに本物のコミュニケーションはあるのか?という余計な疑問が顔を出してきたのだ。
これはXのアルゴリズムの変化の影響も多分にある。
「何をポストするか」と同じぐらい「どうやってポストするか」も重要視されるようになってきた(っぽい)からだ。
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とどめはAIの登場
とある識者曰く
「面倒なコミュニケーションなんて今どきはAIに任せればいい」
確かに。
それは楽だろう。
割り切ってAIをコンテンツにするのは今の時代、とても楽しいことだとは思う。
けどAIを使ってさも自分の言葉のように語ったり、人とのコミュニケーションそのものに使ったり、それはなんとなく自分の居たかった世界とは違うのだ。
楽しくやりとししていた人が実はAI で返信してた、と想像してしまう。
というか、多分、実際ある。
モヤる。
頑張って居場所を作ったSNSという場で、自分以外みんなAIになってしまったという状況も妄想してしまう。
そんなの、個人的にはまるでディストピアなのだ。
などと小難しいことを考えていたら、いつの間にかSNSでやりとりをしていたも「このコミュニケーションに人間のココロは介してるのだろうか?」と余計な疑いを持つようになってしまったのだ。
気にしなければいいのにね。
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先日、とある撮影でAIを使ったサービスを作る現場に入らせてもらった。
使い方次第で、人間がこれまで培ってきた経験やデータをいくらでも便利なものに変えることができる。あれは人間を豊かにする良いものだ(色々と問題は残されていますが)
正直、AIを使わない世界なんてこれからの時代は想像もできない。
けど、必要ない、隠して使ってはいけない場所もあると思ってはいる。
コミュ障を自認している自分が言うのもなんですが、「うわべのコミュニケーション」が苦手で。
というかコミュ障だからこそ、相手の本心が読めないやり取りが苦手なのだ。
「写真」というメディアを核に据えたコミュニケーションが中心なので、やはり写真を介したやりとりが多いのだけど、写真の評価なんて人それぞれ曖昧なもので、誰が本心を言っているのかもわからない。
いや、本心なんてみんな言わないし、別に言うべきじゃないとも思っている。
けど、なんであれそこに人の心が介してるのなら、良いかなと思っている。
リアルだろうがSNSだろうが、せっかく接点を持つなら本物の人間とふれあいたいと思うのだ。
昭和脳だって?
昭和生まれですから、正解!
というかそもそも初期の頃は自分もなるべく認知してもらおうと色んな人のタイムラインに無闇にお邪魔してたので人のことは言えないのですが。
その節はクソお邪魔しました!!!
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ネット越しだという難しさも
恥ずかしい話だけど、最近ではむしろSNSで炎上してる様子を見る時ほど
「ああ、この人間ぽさ、ほんと人間だなあ…」
などと、おかしな安心ができるようになってしまう程の荒み具合だった。
「効率重視」な世の中をみてばかりの影響で、そこからかけ離れた不合理、無意味は世界が逆に見てみたくなってるのかもしれない(関わりたくはない)
これはヤバい。
そしてこの一年は、自分の心の安寧を保つためにも、どうしてもと思った時にしか人の投稿に反応しなくなってた。
「好きな写真だな」と思って人の投稿に反応しようと思っても「インプレ目当なんじゃないの?」と思われそうなのが嫌だったのだ。
病気である。
人の写真を観て、感想を伝えるべく、なるべく感じたことを言語化しようとすればするほどAIが書いた文章に見えて仕方ない時期もあった。
やはり病気である。
「言語化」という行為に論争はよく起こるのだが、ここにもAIの影響は個人的にはある。
もっと気軽なコミュニケーションをとりたかったのに。
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いつしか振る舞うことを諦めていた
2年やって実感したのだけど、SNSとは結局は振る舞いなのだ。
ブランディングともいう。
「振る舞えなくなったらそこで試合終了ですよ」
心の中の安西先生が囁いてくる。
その声が聞こえてきた時が、僕がSNS「運用」からドロップアウトした瞬間だった。
正直なところSNSで目立つための振る舞い(運用)にもっと「徹して」いればもうちょい上手くいっていた気がする。
素の地力はともかく、見た目は「頑張ってる感」をもう少し出せたとは思うのだ。
その点ではこの一年、モヤモヤした中で徹しきれずに中途半端にやってきたのは純粋に後悔である。
今後について
そもそものキッカケだった「写真友達を作りたい」と「SNSの世界に真面目に触れてみる」という大きな目的は達した。
3年目以降は様子を見て更に続けるかどうか悩んでいたのだけど、これからは自由に遊ぶ方向でいこうかなと。
正しい初動がなければ多分、続かなかったろうし、これまで参考にしてきた方やレクチャーしてくれた方にはメチャクチャ感謝している。
僕がこんなところで脱落してしまうのは申し訳ない。
ただ、丁度2年という節目でもあるし、一旦切り替えていこうと思うでご容赦を…。
世界を変えるな、自分が変われ
まず確かなこととして言えるのは、確固たる目的があるなら、「徹するべき」だ。
システムにのって振る舞えば、かなりの高確率で結果は出せる。
ある意味優しい優しい世界。
僕のように疑問に思ってはいけない。
僕はわかりやすい失敗例なのだ。
今回のこの話はほぼ自分の「心の中」で起こっている出来事。
世界は関係ない。
何か不満があっても世界を変えようとしてはいけない。
自分が変わるべきだ。
僕はSNS運用に関しては自分を変えることができなかった。
目的があるなら、けして僕の真似をしてはいけない。
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トサノコージ2.0もよろしくお願いします
これからは良い意味でも悪い意味でもSNSを意識した投稿はほぼ止めるようになるので、生身のトサノコージとして楽しんでいただける方はどうぞお付き合いください。
ここ、note でももう少し肩の力を抜いたユルイ記事が増えるかもしれません。
古い表現をするなら2.0ぐらいのバージョンでいきたいなと。
来年辺りから突然やかましくなってしまってもそれが本来の僕だということで生温かい目で見守ってあげてください。
ウザ絡みするかもしれませんがよろしくお願いします。
基本的には写真に関する話しかしません!
多分!!
あと、ポジティブな話しかしないと思います!
いっそ開き直ってyoutube で機材レビューとかやってみよかな。
それでは。
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