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創業24年目にして初めて迎えた新卒者3人への入社式における僕の挨拶

僕が経営している創業24年の会社初となる新卒者3人を、2022年4月1日に迎えた。

社長の都坂丸夫です。
本日は我が社の入社式に来てくれてありがとうございます。
恐らく昨年10月の内定式以降、ご家族の方やご友人の方などに我が社の事を説明するのが大変だったと思います。
我が社への入社を後悔したこともあったかも知れません。
そのような中で、我が社のような名も無き小さな会社に入社してくれた事、皆さんに感謝してもしきれません。

入社式に当たって、社長の入社式での挨拶文例を調べてみた・・・。
ほとんどの文例が、「入社おめでとう」という出だし。
そりゃ、入社した新人が希望通りに入社できたという場合には
おめでたいだろうけど・・・。
僕の会社に来てくれた人達は、多くの会社から断られた末に入社してくれたんだと思う。
だから、「入社してくれてありがとう。」と切り出した・・・。

実は、私はじめここにいる役員や幹部社員の皆が、昨年10月の内定式以降、日々内定辞退の連絡を受けるのでは無いか・・・今日こうして皆さんを迎えることが出来るのかどうか・・・不安で一杯でした。
でもこの不安は今日の皆さんのやる気に満ちあふれた笑顔を見た瞬間に一掃されてしまいました。
あらためまして・・・、
皆さん!入社してくれて本当にありがとうございます。

皆さんが、入社したことを決して後悔しない会社が我が社なのだと自負しています。
それは我々は、創業来24年に渡って世界中の人々に「健康」というキーワードで貢献してこれたと確信しているからです。
この事は本日から皆さんが実際に感じていただけると思います。
皆さんが、我が社に入社して良かったなあ、と感じてくれて皆さんの未来を形作れるベースとなる会社であり続けたいと考えています。

さて、本日までは皆さんに対して腫れ物に触るように接してきましたが、
今日からは企業理念に基づいて未来を切り開いていく、という目標に向かって歩んでいく我々は同志です。
私を含めた我々は、たまたま皆さんより10年、20年、30年、40年長く生きてきたに過ぎません。
また会社の運営上、たまたま組織としての役割が付いているに過ぎません。
皆さんが加わった本日から企業理念を念頭に未来を形作っていく同志として皆で歩んでいきましょう!
ドンドンと意見をぶつけ合いながら未来を切り開いていきましょう!
よろしくお願いいたします。

最後に人生の先輩として皆さんにアドバイスしたいことがあります。
この25日には、皆さんにとって人生初となる初任給が支給されます。
初任給の使い道はもちろん自由なのですが、出来れば、その中から僅かでも良いので、今まで育ててくださったご両親へのプレゼントに使う事を考えて見てください。
今まで育ててくださった感謝の気持ちを伴った初任給でのプレゼント・・・きっとご両親は皆さんの成長を心から喜んでくださることでしょう。

僕が今から約40年ほど前に貰った初任給。
その初任給で、僕が5歳の時に交通事故で父を亡くしてから女手一つで育て上げてくれた母に、駅前の鰻屋さんで、特上のうな重をご馳走した。

母と対面で食べるうな重。
「今まで育ててくれてありがとうね!」
いつ御礼を言おうかな?と思い続けたけれど、結局は恥ずかしくて言えなかった。

食べ終わった後、
母が
「あーっ、美味しかった!
あんたにご馳走になる日が来るなんてね。
嬉しいよ!
ご馳走様でした!」
と言ってくれた。

僕は
「お母ちゃんが喜んでくれて嬉しいよ。」
とだけ声を振り絞った。

明日からは、現場研修がひと月続いて、5月には仮配属という予定であると聞いています。
研修といえども、仮配属といえども、実際の仕事です。
日々、フレッシュな目でドシドシと意見を言ってきてください。
本日から我々の同志として共に未来を築いていけることを、
心から嬉しく思います。
ありがとうございました。

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