国家公務員をやめてITベンチャーに転職した話
2024年3月31日で7年努めた公務員をやめて、ITベンチャーに転職しました。
今後同じ判断をする人や今後の自分のために、何を悩んで、どうやって決断したかをメモしておきます。
転職時の経歴・資格
略歴としては、高校卒業後に技官として入省し、無線&有線通信の整備・運用・保守や情報処理システムの管理(PL/PM)などを7年間やっていました。
転職時に取得していた資格は下記の通りで、通信系のエンジニアから情報処理系に転向した感じです。
1級陸上無線技術士/2級陸上無線技術士
電気通信主任技術者(伝送交換)
工事担任者(AI・DD総合種)
ネットワークスペシャリスト
ITストラテジスト
中小企業診断士1次試験合格(2次試験受験中→不合格)
転職を決めた理由
一番の理由は「面白いことにチャレンジしたい」という思いが強く、現職では実現不可能だと感じたため、転職を決意しました。
以下は、自分が転職をするうえで整理した内容です。
ポジティブな理由
面白いことにチャレンジできる環境に移りたい!
新しい業務ドメインの知識を手に入れたい!
自分のスキル(特に管理・経営系)を伸ばしたい!
子どもが生まれたので、家族と過ごす時間を増やしたい!
ネガディブな理由
転勤後、職場環境(特に人間関係)に馴染めなかった
片道通勤2時間の生活を4年続けて体力が限界
担当替えで激務になり、毎日2~3時間睡眠で、心身の不調が多発
自分の目標と組織の目標にアンマッチが多く、今後の成長が見込めない
転職活動の記録
転職活動の開始(2023/12)
当初は中小企業診断士に合格次第、数年以内に転職または独立する予定でした。しかし、合否にかかわらず、2023年12月初旬に今年度をもって退職することを決意しました。
きっかけはAI関連の勉強会などで転職の話を聞いて…だったような気がします。
あとは、上司から裏切りとも言えるような仕打ちを受けて職場のことを信用できなくなったのもあります。
いざ転職活動をはじめるにしても、何から始めていいか迷ったため、いくつかの転職サイトに登録して、転職エージェントや企業の人事担当者と面談してみることにしました。
本格的な活動(2024/1)
年明けすぐに、12月に面談したエージェントの中から信頼できそうな人にお願いをして、ITコンサルへ応募し、活動を進めました。
また、開発会社については、自分で応募したり、友人から紹介してもらったりで活動を進めました。
この時期が一番転職活動で辛かった気がします。
現職と転職活動でほぼ休みが無く、2時間ぐらいしか寝てない日も多々ありました。
また、転職活動の開始と同時に、職場へ辞職意思を伝えたため、必ず転職先を探さなければならないというプレッシャーも凄まじかったです。
活動の終わり(2024/2)
2月初旬に、10社応募した中から、大手コンサル2社、ITベンチャー1社から内定をいただきました。
就業条件や年収、業務内容やポジションなどでかなり悩みましたが、「面白いことができる」ことを1番に考えてITベンチャーへ決めました。
友人から紹介してもらった企業だったので、人とのつながりは大事にするものだなと思いました。
また、3月に年休消化をするために、2月中は激務になりながらも年度内の仕事を片付けました。同僚にはかなり迷惑をかけましたが、嫌な顔せずに引き継ぎや支援をしてくれたことには心から感謝しています。
充電期間(2024/3)
ほぼ出勤せずに、家族との時間を増やしたり、次の仕事に向けて勉強をしたりしていました。また、気が抜けたのか中旬に体調不良を起こして数日寝込んだりも…
転勤に係る事務手続きは数枚の書類づくりのみで、不安になるレベルでしたが、多分大丈夫なはずです。
同じような転職をする際の注意点
まずは国家公務員倫理法に違反しないよう、上司や人事担当者と十分に調整することが重要です。
転職活動を開始する(書類の応募や面接の申し込み)時点で、職場へ申請が必要になりますのでお忘れなく。人事部局で処理があるため、余裕を持って行動したほうが良いと思います。
また、国家公務員からベンチャー企業へ転職すると、風邪をひくほどの温度差があります。
企業にもよると思いますが、入社に向けたバックオフィス業務(公務員時代は総務や会計にお願いしていた業務)は、自分で調べて、ある程度できるようになっておいたほうが良いと思います。
転職活動を終えて
終えてみて感じたのは、より多くの時間を準備に費やした方が良かったということです。特にセーフティネットとなる計画をあらかじめ準備しておかないと、精神的な負担が大きくなります。
正直、転職にかじを切って正解だったのか未だに不安ではありますが、今は次の職場で働けるのが楽しみです。
おまけ
一緒にIoT向け通信システムの開発に協力してくれる方を募集しています。
SIMカードやモバイル通信に興味のある方は、XやDiscordなどでご連絡ください!