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📷散歩写真のススメ🎓🌸 〜毎日のキラキラ探しの旅✨〜

 コロナだったり、オミクロン、マンボー云々と2022年も何かとモヤモヤした感じが世の中を覆っていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
 私はコロナ禍のモヤモヤや、リモートワークでの運動不足解消のために、散歩をしています。何より歩くという運動は初期投資がかかりませんし、今すぐに始められます。逆にその手軽さゆえになかなか継続できない、モチベーションが。。。という側面もあります。
 
 そこで、日々の散歩や通勤時間を健康維持のための運動から「毎日のキラキラ探しの旅」に変えてみませんか?
 
方法は簡単です、お持ちのスマホやコンデジで”散歩写真”を撮ることを目的とすればいいのです。

散歩道や通勤途中にも思わぬ光景が


毎日のキラキラ探しの旅

 私が新卒から25年以上している報道カメラマンの仕事はNews(新しい)とは名ばかりでほとんどの仕事は毎年同じ事の繰り返しの「年中行事」で、基本的には同じ事が繰り返されます
 私が身を置いていた国際通信社はそんな仕事であるからこそ、年中行事から新しい画(写真)を捻出することを評価していましたし、私もそこに力を注いでいました。
 年中行事といっても、厳密に言えば毎年同じ場所で同じ時間に同じ人が同じ事を行っても、違う何かは必ずあります。屋外であれば天気は違うし、微妙なタイミングや自分自身のポジションを変えれば、何かが違うものです。

自分のポジションを変えると熊手から光が差し込んだ

 私にとって報道カメラマンの仕事は出来事を記録することではなく、毎日の新しいモノ探し、だったような気がします。そうするとNews写真とう名前がしっくりくるかもしれません。

 話は遠回りしましたが、私にとって散歩写真は毎日の新しいモノ探しのトレーニングであるということです。近所の散歩道、通勤途中の道、すっかり見慣れた日常の風景に目を向けて、写真を撮ってみてください。もしかしたらドキッとするような光景があるかもしれません。


 散歩写真のコツ📷🌸


 とはいえ、写真をうまく撮れない。何を撮って良いのか、どう撮れば良いのか分からない。ということをよく聞きます。そんな方に私からアドバイスをするなら後述のマインドチェンジをまずは実践してください。
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 もしかしたら皆さんは写真は、「その場の状況を全て画像で記録できる便利なモノ」と思っていませんか?他人が撮影した写真を見る時にはもしかしたら、そうかも知れません。でも撮影者のマインドは違います。

写真を撮影するということは、

意図的に時間を止めて、空間を切り取る行為


なのです。

 シャッターを押すタイミングで時間を止めて、フレーミングを決める事により空間を切り取ります。その両方とも撮影者の決定で行います。なのでその両方の決定にあなた自身の想いを込めてください。

花吹雪をどう散らすかは風まかせではなくて、シャッタータイミング


【時間のキリトリ】

 シャッターのタイミングが合わない、ズレちゃう。という人にお伝えしたい事があります。

 「決定的瞬間」という言葉があります。素晴らしいタイミングをとらえた写真への最高の賞賛です。でも決定的瞬間の写真は厳密に言えば決定的瞬間のほんの少し前にシャッターを切っているのです。つまり、その瞬間になることを予測して撮影しているのです。

 逆に「あっ、素晴らしい瞬間」と思ってシャッターを切ると「その瞬間の直後」の写真になってしまい、その体験が→思ったように撮れない、タイミングが悪い、写真が難しいとなってしまいます。

 我々プロは決定的瞬間を捉えるために、常に少し早めにシャッターを押します。ただいつがその瞬間なのかは誰にも分からないので、どうしても多くのシャッターを押してしまします。

 よくニュースやスポーツの現場でカメラマンのシャッターが連写されている映像が流れます。マシンガンのようなシャッター音に無数のフラッシュが光るのはその為です。決してたくさんの写真を撮るためではなく、良い瞬間→決定的瞬間を求めるためなのです。

 さらにいうと(私がかつて使用していた)一眼レフカメラで撮影するとシャッターが切れる瞬間にシャッター幕が下りるためにファインダー内の光景が一瞬ブラックアウトします。    
 つまり撮影者は決定的瞬間を撮った場合はその瞬間は厳密には見ていないのです。逆にその瞬間をカメラ越しに見えている場合には間違いなく、撮影は出来ていないといういう事です。
 実はこのことはよくあって仲間の間では「肉眼レフ」では撮れていたと笑い話に(もとい、反省)しております。

どこまでが空かは撮影者が決めればいいのだ

【空間のキリトリ】

 写真のフレーム(画角)を決めることをあまり意識しない方がいます。
 人間の目はなんとなくの視界の広さは約200°、凝視すれば超望遠になる「超高性能レンズ」なのです。なので頭の中で上手く切り取られた記憶が写真には上手く切り取られなくて→写真撮影は難しい、と感じるのです。

 1枚の写真でその状況の感動を収める場合には、その状況を切り取る作業が必要です。カメラにズーム機能があればそれでも良いですし、なくても諦めないでください、状況が遠ければそこに近づき、近ければ下がれば良いのです。私は新聞社時代にズームもピントも手で合わせるのでなく、”足で合わせろ”と先輩に教わりました。

 一眼レフやミラーレスに付いている大きなズームレンズは光学ズームなので良いのですが、スマホなどのデジタルズームは撮った画像を切り取っているだけなので、その分、画質が劣化します。それを防ぐためにもデジタルズームよりも”足ズーム”をオススメします。

 そして実はフレーミングで大事なのは(足ズームができるようになってからの話です)、あまりギリギリのフレーミングにしない事です。もしかしたら画像の平行を直すために後で元画像をトリミング(切り取る)かも知れませんし、何よりも広い画像は切り取れますが、端っこで切れてしまっている画像は直せないからです。ただ切れてしまうことを恐れて広く撮りすぎてしまっては、ズームの意味がなくなってしまうので、「狙い+チョコっと、ひと回り」くらいが目安でしょうか。

芸術でも創作でもありません、キラキラとしたNEWな自分のために

 散歩写真の表向きの狙いは健康維持のための日々の散歩へのモチベーションアップですが、真の目的は日常生活の中の自分にフレッシュアイ(新鮮な視点)を、そして理想はフレッシュアイを通して、毎日新しい自分で居続けることです。

 退屈なルーティーンワークはクオリティの劣化を招きますし、何より楽しくありません。前述の通り、厳密に言えば全く全てが完全に同じ状況はあり得ません。違いを見ようとするかしないかの違いです。その日々のちょっとした違いを写真に収めてみて下さい。       (続く)


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花井亨 Toru Hanai(@toruhanai)
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