🇯🇵東京オリンピックに向けて?世界3大通信社=日本の3大カメラメーカーの覇権争いの図式が成立📷🌸
本来であれば東京2020オリンピックの開会式の行われていたはずのこの日、AP通信は世界中の自社のビジュアルジャーナリスト(フォトジャーナリストとビデオジャーナリスト)がSONYの機材を独占的に使用すると発表しました。AP通信は世界中で日々およそ3,000の写真と200のビデオを配信していおり、それが今後、SONYの機材で撮影されるということです。
📷🌏これで世界3大通信社の使用機材が
AP ー Sony
AFP ー Nikon
ロイター ー Canon
という図式になりました。(私の知る限りは、ロイターとCanonには提携関係はありません。)
2大メーカー体制にソニーがミラーレスで割って入った
ニュースフォトグラファー(報道カメラマン)は仕事の性質上、「いつ、どこでも、どんな状況でも」撮影しなければなりません。とんでもない高性能の他にも、タフネスで、他にない特徴的な機能を機材に要求します。
かつて、朝鮮戦争やベトナム戦争でニコンのカメラが選ばれ、一眼レフのAF(オートフォーカス)化後にスポーツの現場ではキヤノンの白いレンズが並び、長くこの2社がプロカメラマンの使用機材シェアを2分していました。
昔、一眼レフを買おうとしたときに、「とりあえずニコンかキヤノンにしておけばいい」とよく言われたものでした。しかし今、その”2大メーカー体制”にソニーがミラーレスカメラで割って入ったのです。
小型で軽量、そしてサイレント撮影がソニーのミラーレスカメラの特徴でどうやら、そこが決め手になっているようです。
国際通信社のニュースフォトグラファーは様々な場所や状況でとんでもない、撮影やカメラの使い方をします。オリンピックやFIFAワールドカップなどの大きなスポーツイベントでは、スタジアムの天井やサッカーゴールのすぐ後ろ、水泳プールの水の中にもカメラを仕込みます。さらに撮影した写真は1秒でも早く世界中の報道機関に配信するために、サッカーのキックオフの写真をキャプションを付けて、試合開始1分で配信したなんてこともありました。来年の東京オリンピックではそれが1分ではなく、30秒で!なんて話もあるくらいですから、本当に優れた、信頼できる機材でないと、他社を出し抜けません。
さらにゲリラ豪雨の最中でも、雨に打たれながらファインダーを覗き、一瞬を捉えます。雨の現場ではどんなにレインギアをカメラに装備しても夢中で撮影していると、カメラは濡れます。そんなときは決まって、防滴機構搭載のフラッグシップ機だけが最後まで動き続けます。なので雨、風、寒冷、暑さにも強くなけらばなりません。あたりまえですが、シャッターのきれないカメラはただのお荷物ですから。
1年後には東京オリンピックでガチンコバトル
AP通信とSonyの提携で世界3大通信社=日本の3大カメラメーカーの覇権争いの図式が成立しました。しかも1年後には東京オリンピックでガチンコバトルが繰り広げられます。(五輪開催が今後どうなるかは別として)カメラメーカーとしては半世紀ぶりの自国の夏季五輪です。競技するアスリート、撮影するフォトグラファー以上に熱い戦いが繰り広げられことは間違いありません。
この結果で、五輪以降急速に進む、一眼レフカメラのミラーレス化(ユーザーの買い替え)で一気にシェアが変わる可能性があるからです。ニコンもキヤノンも新しいミラーレスカメラに新マウントを採用しました。マウントを変えるということは、これまでのレンズが使えないということです。つまり一眼レフからミラーレスに買い換えるユーザーはこれまでのレンズ資産に関係なく、好きなメーカーのミラーレスカメラを選ぶということです。それにおける東京オリンピックの宣伝効果は計り知れません。世界中の新聞雑誌を飾ったあの写真を撮った、あのカメラを使いたい!となる訳です。私達はそう思っていただけるように、最高の1枚を目指します。最高のカメラで。(了)