奇岩を求めて~ビシャゴ浦姉妹岩~
大分県大分市佐賀関に寄り添うように二つの岩があります。一般的には夫婦岩と呼ばれるところ、この二つの岩は姉妹岩と呼ばれています。
道路の反対側の崖に姉妹岩の由来が書かれていました。
姉妹岩の由来
遠い昔、神武天皇御一行の船が、この地の沖合を通ろうとしたところ、急に進まなくなりました。天皇御自ら海底を御覧になると、かってイザナギノミコトが海に落としたといわれる御神剣を、大ダコが守護しているのが分かりました。そこで天皇は、海女の黒砂・真砂姉妹に御神剣を大ダコから受け取るように命じました。まず姉の黒砂が潜りましたが、ここは潮の流れが速いうえ、体力の限界を超えた深さまで潜ったので、御神剣を大ダコから受け取ったまま息絶えました。次に真砂が潜り、御神剣を姉から取り上げ、天皇にお渡ししましたが、息絶えてしまいました。その夜、天皇の夢の中に姉妹が現れ、「ここを航海する船は、私達がお護りいたします。」と告げました。翌朝、激しい雷雨で大岩が裂け、二つの岩となりました。それが姉妹岩で海の安全を護っていると言われています。また、御神剣は早吸日女神社の御神体となっています。
姉妹岩へ行くには細い佐賀関循環線を行く必要があります。