勝負強さの4分類と「勝負弱い」人の戦い方
「うちの子勝負に弱くて...」
こんな相談を持ちかけられることがあります。
大体この手の相談を持ちかけてくれるのは勝負強そうな親御さん。
多分仕事で結果も出しているだろうし、周囲の関係性でも常に中心にいるタイプ。
その実績やキャラクター自体は素晴らしいわけですが、必ずしも他の全員がその「勝負強さ」を備えているわけではありませんし、勝負強さがなければ物事を乗り切らないということもありません。
「勝負強さ」がその人のメンタリティだとしたら、「勝負弱い」人がどう闘えばいいかについて本日は考えていきたいと思います。
「勝負強さ」の4分類
僕は勝負強さに関して、「確信⇔感覚」、「勝負強い⇔勝負弱い」で4つのカテゴリーに分類しています。
分類は次の通りです。
①確信×勝負強い(孫正義、中田敦彦、ヒカルなど)
「俺が失敗するわけない」という帝王型
②感覚×勝負強い(おかわり君、HIKAKIN、坂上忍など)
失敗も成功も「まあいいか」で済ませる鈍感型
③確信×勝負弱い(カジサック、ハライチ澤部など)
計画がひとつでも狂うと焦りだすテンパり型
④感覚×勝負弱い(そもそも芸能界にいない)
「どうせ自分はダメだから」と自分に言い聞かせて弱気になる自己暗示型
僕はそれぞれの物事に対する向き合い方を次の4つに分類しています。
「勝負弱い」人の戦い方
さて、こう分類したとき、多く聞かれるのが「どうしたら勝負強くなれますか?」という質問です。
僕はこれに対しては、勝負強くなるのではなく、勝負に弱い人の戦い方を身につけるべきだと思っています。
よく、勝負に弱い人に対して「自信を持とう」というアドバイスをする人がいるのですが、この手のアドバイスをする人は十中八九「勝負強い」人です(笑)
勝負に弱い人はそもそもその自信が持てないから勝負に弱いわけです。
勝負に弱い人に有効なのは「自信」ではなく「安心」です。
自分の勝負弱さに対してタイプ毎の安心が得られた時、その人たちは「勝負弱さを生かした」戦い方ができるのです。
「勝負弱さを生かす」なんて書くと、驚かれるかもしれませんが、そもそも勝負強い/弱いなんてその人の性格の特性を表したものであり、どちらが優れているというものではありません。
帝王型の勝負強い人は自分の想定を超える事象に出会えば一気に崩れますし、鈍感型の勝負強さを持つ人はスランプに弱い。
別に勝負強いことが有利なわけではないのです。
では、勝負弱い人はどう闘えばいいか?
勝負強い人の行動の源泉が「自信」であるのに対して、勝負弱い人の行動な源泉は「安心」です。
自分が勝負弱いなと感じる人は、「安心」を蓄えれば良いのです。
僕はテンパり型/自己暗示型のそれぞれの安心の作り方に関して、前者は「準備」、後者は「理解」が有効であると思っています。
テンパり型の人はあらゆる可能性を想定して、予めシュミレーションをしておく、時間暗示型の人は自分の行動パターンの全てを言語化して理解しておけば良いのです。
例えばテンパり型の人が就職活動で面接を受けるのであれば、当日の服装、到着時間、想定される質問はもちろん、変化球を投げられた時、冒頭では事項の挨拶をされた時、交通機関が遅れて時間に間に合わなかった時、答えが別の受験者と被った時etc...
そういったあらゆるシチュエーションに対する想定をしておきます。
その準備の数が安心に繋がるわけです。
「自分なんて...」と感じがちな自己暗示型の人は、自分の動作の一つ一つの意味を考えておくことが有効です。
例えば今、何故この姿勢でいるのか、お辞儀は何度にしてその角度はどうしてか、服装に込めた意図は何かetc...
そういった自分の所作のひとつひとつの意味を言語化して理解することが安心につながります。
このように、準備や理解で安心を積み上げるのが勝負に弱い人の戦い方です。
「勝負に弱い」ことが「勝てない」ことに繋がるわけではないのです。
勝負弱い人には勝負弱さを生かした戦い方がある。
その特性を活かして仕事の場で活躍している人はいくらでもいます。
自分が勝負弱いなと思う人はぜひこれを意識して戦ってみて下さい。
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