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叱り方を間違えた【エピソード編】

教師生活3年目。

年に数回実施されていたクラブ活動での出来事。当時、私はなわとびクラブを担当していた。そのクラブでは、3学期に行われるなわとび集会でリズムなわとびを披露することになっていた。
 
メンバーは4~6年の15名程度。
その年に中心となって演技を考えていた6年生は、私が先生になりたての頃に担任した子たちだった。
 
これまで書いた内容を読まれた方はお気づきだと思うが、それまでの私の学級経営は決してうまくいっておらず、子どもたちの信頼は得られていなかった。

だが、そんな中でも、クラブの担当として精一杯やっていた。
 
迎えた3学期のなわとび集会当日。
全校児童がなわとびクラブの児童を見ている。
 
音楽が鳴る。
 
縄が回り始める。出足は順調だ。
 
しかし…。リズムに合わせて跳ぶのは難しい。引っかかる児童がいる。それは仕方がない。
 
問題はその後だった。
本来であればすぐに跳び始めてほしい所だが、引っかかった後に笑い始めてしまう子どもたち。その空気に乗じて、リズムよく跳べていた子たちも引っかかり始めた。緩んでしまった雰囲気が伝播し、引っかかる悪循環。

一応、曲に合わせて動きはしたが、その雰囲気は変わらぬまま演技が終了してしまった。彼らの実力を出し切れたとは言えないものだった。

終了後。

私は、「これではいけない。きちんと話をしなければ。」という使命感から、かなり厳しく、そして長く指導した。言った内容までは、はっきり覚えていない。

ただ、はっきりと覚えているのは、指導中の彼らの冴えない(納得していない)顔だった。

【考察編へ続く】



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